・彗星を撮った時の設定
今まで彗星を撮るタイミングはあったのですが
今回の紫金山アトラス彗星で初めて彗星撮影に成功しました。
忘れないように設定などをメモしておきます。
彗星が良く見えるのときは太陽の近くにいるので
日の出前か日没後のわずかな時間しか見えない。
見える方角は日の出前の時は東、日没後は西の空。
なので、彗星を見る場合は東か西の空が開けてる場所である必要があり。
また、彗星が見える細かい方角は、太陽の近くにいるということなので
日の出や日没の方向を確認すればよい。
今回は日の出前に見える彗星を撮影したのでその時を例として記載しておきます。
LightTrackというアプリで日の出の方向がわかるので、
これとGoogleストリートビューで撮影場所を探す。
特に前景と合わせたい場合はちゃんと方角があってるか注意が必要。
また、彗星は低い空に見えるので薄い雲の影響も受けやすいので
なるべく標高が高い場所のほうがいい。
今回の彗星程度明るければ海沿いでも十分だと思いますが…。
彗星が地平線から昇る時刻もStarWalkというアプリで確認しました。
大体4:30。
後は現地に1時間前くらいには行ってセッティング。
普通の星などの天体を撮るときは、コンポジットを行って
ノイズ除去とかするけど、彗星だと位置合わせがうまくいかないことがあるみたいなので
一枚撮りで感度を下げることにしました。
なのでシャッター速度を長くするために赤道儀を使用しています。
極軸合わせは方位磁針で大雑把に合わせただけでも十分です。
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レンズは70-180の望遠ズーム。
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KANIの光害カットフィルターも付けました。
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光害カットフィルターを付けておくと、夜明け前の空の色もいい感じになります。
そろそろ彗星が出てくる、という時間になっても目視では全然わかりませんでした。
双眼鏡も持ってきましたが全然わからない…。
彗星の尾が写っていました。
今回の彗星は尾がながい。
彗星が出てきてすぐの時の露出は以下の設定でした。
F3.5
ISO640
30sec
もうちょっとISO感度下げて60secにしてもよいかもしれない。
時間が限られる彗星撮影であんまり長秒にしたくないけど…。
ISO6400まで上げれば、赤道儀はなくても撮れる。
20分後。だいぶ明るくなって、彗星の位置も高くなってきている。
これくらいになると設定は以下でした
F5.6
ISO125
25sec
大体4段分くらい明るくなっていました。
これくらい明るくなると、尾の淡い部分がほとんど映らなくなってしまっていました。
日の出の50分くらい前です。
10月中旬以降は夕方に見れるのでこれの逆になります。
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