Pモードからの脱出2
前回の続きです。
前回はPモードで露出補正をするところまで書きました。
今回はAモードです。Avモードともいう。日本語で言うと絞り優先。
絞りは英語で言うとaperture(アパーチャー)です。
なのでAモードと言います。
絞りってそもそも何なの?
→光の入ってくる窓の大きさです。
猫の目だと、夜は光を沢山取り込むために黒い部分が大きくまんまるになります。
昼間だと光の量が多いので眩しくないように細くなります。
それと同じです。
光の入ってくる窓の大きさはF値というもので表されます。
F1.0
F1.4
F2.0
F2.8
F4.0
F5.6
という感じです。
中途半端な数字に感じますが、√2を考えればわかるかと思います。
光の入ってくる量を二倍にするためには、
窓の面積を二倍にすれば良いです。
(窓が円形だとすると)半径は√2倍です。
なので×√2ずつ増えていきます。
============ここまで、眠くなる理論の話=========
実際の写真では何が変わるのか!
→背景のボケの大きさが変わります。
ちなみにボケは英語でもボケ(Bokeh)です。
上の画像がF2.8で撮影。下がF8。
絞りが開放だと(F値が小さい)と背景のボケが大きくなります。
このシーンでは背景が海であることをもっと明確に分かるようにしたかったので
絞りを絞って背景があんまりボケないようにF8にしました。
また、絞りを極端に絞ると(F22とか)夜景などで点光源の光芒が大きくなります。
光が星のようになる。こんなかんじです。
こういう表現もできるようになります。
最後に。
また眠くなる話ですが。
風景などを撮影する時はそのレンズの開放F値より2段分くらい絞ると良いです。
(F2.8のレンズならF5.6)
そうすると、レンズの球面収差などの諸収差が和らぎ、像が安定します。
絞り開放
二段絞り
絞りすぎ
絞り過ぎると窓が小さくなりすぎるので、光の回折現象が起きます。
それによって像が甘くなってしまうので注意が必要です。
次回はSモード
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