・APS-Cよりフルサイズの方がボケるは嘘
よく言われていること。
「APS-Cよりフルサイズの方がボケるよ」
「センサーサイズが大きいほうがボケるよ」
は嘘です。
正確には
「センサーサイズが大きいほどボケが表現しやすい」
です。
携帯だろうが、コンデジだろうが背景がボケた写真は撮れます。
マクロモードで被写体に近づいて撮影すれば背景がボケます。
ではなぜ、センサーサイズでボケが決まるようなことが言われるようになったのか。
ボケを決める要因は正確には「レンズの実焦点距離」です。
(F値、被写体との距離はここでは言及しません)
例えば、コンデジでは焦点距離表記で
35mm換算28mm相当、というような表記があります。
実際のレンズの焦点距離は5mmくらいです。
APS-Cでは1.5倍されるので50mmのレンズだと75mm相当になります。
手元にフルサイズのボディがなかったので
APS-Cとフォーサーズセンサーで比較してみました。
マイクロフォーサーズ 45mm F2.8 換算90mm相当
APS-C 60mm F2.8 換算90mm相当
二枚ともフルサイズの35mm換算では90mm相当なので
同じ距離から撮影しています。
しかし実焦点距離の長い60mmAPS-Cの方が背景がぼけていることが分かります。
つまりこういうことだぁね。
では、どちらのフォーマットサイズでも
同じ焦点距離のレンズを使ったらどうなるのか。
マイクロフォーサーズ 45mm F2.8 換算90mm相当
APS-C 43mm F2.8 換算65mm相当
どちらもボケはほぼ同じだ。
つまり、レンズの実焦点距離が同じであれば
ボケ量はほぼ同じ。
望遠での圧縮効果などの違いは有りますが。
フルサイズでボケやすいと言われる理由は、
同じ画角で撮影するなら焦点距離の長いレンズが必要になるからです。
645位になるとF11とかまで絞らないと集合写真で前後の列で人がボケる。
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