・Pモードからの脱出 4
以前の記事
Pモードからの脱出 1
Pモードからの脱出 2
Pモードからの脱出 3
今回がPモードからの脱出の最終回です。
最終回はMモードとバルブ撮影です。
M(マニュアル)モードとバルブでは
絞り、シャッター速度、感度が全て自分で変更できます。
つまり適切な値を設定しなければ
まっ黒画像や真っ白画像になってしまいます。
そのため、初心者からすると最も難しいモードです。
フィルムカメラのマニュアルに慣れている人とかだと
このフィルムでこの明るさで手ぶれしないシャッター速にすると
F値はこれくらいだな、と感覚で分かったりするのですが。
ここは素直に技術の発達の恩恵にあずかり普段は、
AやTモードを使いましょう。
では、デジカメの時代でどういう場面でこのモードを使うのかというと
かなり特殊な場面に限られると思います。
ここでは比較的使う可能性がある場面を二つ紹介します。
・花火の撮影
花火大会の花火を撮影するときは、三脚に据えてバルブで撮影します。
バルブとはシャッターボタンを押している間、シャッターをずっと開いています。
花火の光は一つ一つは点(星と呼ばれる)が爆発と同時に広がります。
この広がっていく様子を軌跡にするためにシャッター速度が必然と長くなります。
花火が咲く前にシャッターボタンを押して、
花火が散った後にシャッターボタンを離します(実際はレリーズを使う)
感度は画質を良くするためにISO100やISO200にします。
そして絞りで明るさを調整します。
花火を複数入れたい場合はシャッター速度が長くなるので
F値を大きくしなければなりません。
また、スターマインのような明るい花火の時も
F値を大きくしなければなりません。
花火は打ち上がる前と後では輝度が全然違うので
他のモードで撮影するのはまず不可能だと思ってください。
(AEが合わない)
・星空の撮影
星空の撮影は三脚+Mモードで行います。
空の明るさは都心部と山奥などではずいぶんと違うため
露出を自分で決める必要があります。
露出を決める際の要素ですが、
シャッター速度は30秒よりも長くなると星が線になってしまいます。
(焦点距離にもよりますが…)
感度はできる限り低感度の方がいいでしょう。
シャッター速度とのトレードオフになります。
絞りは像性能が安定する開放+2段辺りが良いと思います。
これも感度やシャッター速とのトレードオフになります。
このように全ての要素を利用して露出を決めるので
星空はMモードでの撮影になります。
そのほか、ライトペインティングとか
一眼レフで面白い撮影をしようとするとMモードが必須となってきます。
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