・像倍率とは
像倍率を1/40でこのチャートを撮影して
と言われることがあるかもしれません。(無いか)
マクロレンズなんかだと
このレンズは最大像倍率が1倍まで行く、
ということもあるかもしれません。
でもそれがどんだけすごいのか
そもそも像倍率ってなんなのかよくわからないかと思います。
下の図は中学二年で習う凸レンズの実像の作図です。
つまり、元の被写体の大きさに対して
実像が何倍大きくなっているかを表します。
デジカメでは像面はセンサー面の事です。
下の画像はAPS-Cセンサーと10円玉です。
意外とセンサー小さいなと思われるかもしれませんが
これが現実です。
10円玉がセンサーの半分くらいを覆っていますが、
像倍率1倍で撮影するとこの大きさで像が投影されるので
かなり大きく写ります。
相当マクロだなー、と思うかもしれないです。
拡大するとすごい細かいキズとかも分かります。
普通のレンズだと像倍率が1倍は無いと思います。
また、像倍率が1倍まで行くとピントが非常にシビアになります。
撮影距離が短かったり、望遠だったりするので
被写界深度がとても浅くなります。
手で持ってるとちょっとの前後差でピントが外れます。
F値を16とかまで絞らないとボケすぎちゃいます。
像倍率が低いほど撮影は楽。
像倍率を低くするにはどうすればいいでしょうか。
最初のレンズの作図を見ると
像倍率1/2の図が一番被写体が離れていることが分かります。
つまり、遠ざかれば像倍率が低くなります。
よく考えれば当たり前ですよね。遠くのもののほうが小さく見えるんだから。
また、広角レンズのほうが像倍率が低くなります。
富士山二個分、写っています。
山中湖の標高を1000mとすると、富士山の高さが2776m分位?
それが水面合わせて二倍ちょっと入っているので6000m分位が写っていることになります。
センサーの縦の長さがが15.6mmなので…
15.6mm / 6000000mm
≒ 1/4000000
像倍率400万分の1です。
あまり関係ないですが、
レンズ性能は像倍率が低いほどよく分かると思います。
マクロはやたら解像感があるのに風景撮ると微妙、と言うのはよくある話。
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勉強になります。
ツアイスのマクロ50mmを購入しようかと考えていて、倍率という表現が出てきて意味がわからなかったので助かりました。
投稿: kiii | 2013年10月27日 (日) 09時38分