・35mm換算とは 1
カメラでレンズの話になると
常に出てくる言葉があります。
「35mm換算○○mm相当」
当たり前のように使っていますが、
そもそもこれはどういうことで、
なぜ1.5倍にしたりするのでしょうか。
また、望遠レンズをカメラに着けていると
「それ何倍ズーム?」と聞かれたりしますが
この○倍ズームと焦点距離の関係は?
まず最初にレンズのイメージサークルについて知る必要があります。
レンズには必ず焦点があるように
イメージサークルもあります。
分かりやすい例としては
望遠鏡や顕微鏡をのぞいた時に見える円です。
イメージサークルの外側は真っ暗です。
望遠鏡や双眼鏡をのぞいた時を想像すると
イメージサークルが大きいほうが見やすいということが分かると思います。
また、イメージサークルを大きくするためには
レンズ自体を大きくしなければいけないことがなんとなくわかると思います。
カメラの場合はセンサーサイズよりイメージサークルが
大きければ十分です。
そのため、センサーサイズの大きいカメラの方が
レンズが大きくなります。
逆に考えるとセンサーサイズが小さいほうがレンズが小さくて済みます。
フルサイズに対してAPS-Cの優位点はレンズが小さく設計できることが一つです。
実際にカメラのレンズのイメージサークルがどんなものなのか見る為に
像を投影するおもちゃを作ってみました。
このおもちゃにフルサイズセンサをカバーする
イメージサークルを持つレンズを付けました。
これくらいの範囲に写ります。
次にAPS-Cセンサ専用のレンズを付けました。
小さいです。
二つとも焦点距離が50mmのレンズを用いました。
これじゃあ、同じ50mmなのに写る範囲が違うではないか
と思うかもしれません。
その通りです。
焦点距離が同じなのに、写る範囲が異なります。
これが35mm換算という話につながっていきます。
長くなったので続きは次回。
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