・35mm換算とは 2
35mm判とはどういう大きさでしょうか。
フィルムカメラの時代、フィルムにもいろいろな大きさがありましたが
一番普及したのがこの35mmフィルムといわれる大きさのフィルムです。
ライカ判とか135フィルムとか言われます。
このサイズが普及しすぎたため、ほとんどのカメラマンは
焦点距離による画角や絞り等の関係をこの35mm判の感覚で覚えています。
そのため、一般的に35mm判の大きさが基準となっています。
この大きさとほぼ同じサイズのセンサーがいわゆる「フルサイズ」です。
APS-Cサイズはそれよりも一回り小さいです。
このようにフルサイズのイメージサークルを持つレンズを使うと
APS-Cではレンズの中心部だけを切り出して使うというイメージになります。
像を投影してみるとこのような感じです。
それぞれのセンササイズの比率はできるだけ正確に合わせました。
このように写った像をそれぞれのセンサーで撮影した時のイメージです
センサーサイズが小さければ小さいほど
拡大されて写っていることが分かると思います。
拡大されているということはつまり望遠にしたのと同等です。
APS-Cセンサでは1.5倍拡大されます。
マイクロフォーサーズでは2倍拡大されます。
つまり同じレンズ(同じ焦点距離のレンズ)を使っていても
センササイズによって焦点距離が変わってしまいます。
そこで、基準を統一する為に
35mm換算という言葉が出てくるのです。
例えば50mmのレンズならば
フルサイズなら50mm相当。
APS-Cならば1.5倍なので75mm相当
マイクロフォーサーズなら2倍なので100mm相当です。
コンデジとかだと5.5倍もされてしまいます。
そのため、コンデジのレンズの焦点距離は5mmとかです。
5.5倍すると27.5mm相当の画角になります。
PENTAX Qもコンデジと同じサイズのセンサなので
一眼用の300mmのレンズとかをつけると
1650mm相当と、超望遠レンズになります。
ただし、レンズの中心部分だけを拡大するのと同等なので
レンズの性能が良くないとあまりきれいには写りません。
また、センサのサイズが小さければ小さいほど
イメージサークルも小さくてよいのでレンズが小さく作れます。
以前に実際のレンズの焦点距離が長いほうがボケると書きました。
コンデジは5.5mm。
フルサイズで同じ画角で撮るのに必要なレンズは28mm。
フルサイズの方が焦点距離が長いです。
そのため、フルサイズはボケが表現しやすいといわれます。
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