・フィルムとデジタルだとデジタルの方が周辺光量落ちが大きい
フィルムカメラとデジタルカメラで同じレンズを使用した時
デジタルカメラの方が周辺光量落ちが大きくなります。
デジタル素子はフィルムと違い井戸底の様な深い所に
感光する光電変換素子があるので
レンズから出た光がけられてしまうことがあります。
集光率を高める為にマイクロレンズがセンサ表面にありますが
それでもやはり、フィルムにはかないません。
フィルムはすぐ表面が感光材なので。
もちろん交換レンズ自体が持つ周辺減光もあるので
フィルムだから発生しないということはありません。
そして、ミラーレスカメラだと
最近はフランジバックが極端に短いマウントも出てきて
更に厳しくなります。
ミラーレスで
広角レンズなどでバックフォーカスがさらに短いともっと顕著になります。
これでフルサイズセンサだったりすると
センササイズが大きい分、周辺まで光がなかなか届きません。
ただし、フィルムの時と同じように絞れば改善します。
以上のことをまとめると
周辺減光に厳しい条件は
ミラーレスでフランジバックが短くて、
広角でバックフォーカスが短くて、
センササイズが大きくて、
開放F値の小さい大口径レンズ
のときです。
この条件に当てはまるであろうカメラは
α7、RX1、GR、ニコンA、富士フィルムのXシリーズなどかと思います。
ただ、メーカーも何も考えていないわけではなく
対策を考えています。
テレセン性の高いレンズ設計にするとか。
また、センサのマイクロレンズの位置にオフセットを持たせて
周辺でも光を効率よく拾えるようにしています。
他には周辺減光対策もかねてセンサの性能アップとして
裏面照射型で井戸底の深さを浅くしたりしてます。
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