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2013年11月20日 (水)

・単位は時間なのにシャッター「速度」?

写真をやっていると露光時間のことを
「シャッター速度」と言いますよね。
英語でも「シャッタースピード」。
しかし、単位は1/50秒とか時間の単位です。
なのになぜ「スピード」?
速度の単位は「m/s」とか「km/h」とか。
いままでカメラ業界にいながら疑問に思いませんでした。
当たり前のこととして受け入れていましたが、
国際単位系で考えると非常におかしいです。

気になったので由来を考えてみました。

シャッターの幕速→スピード?
しかし、シャッターユニットが同じであれば
シャッター速度を変えても幕速は常に一定だし…。

速度→単位時間当たりの変化量?
結局シャッターが開いている時間が変化するわけだから
やはり単位は「時間」だ。

そういえばISO感度のことも「ISOスピード」という。
そして明るいレンズのことも「ハイスピードレンズ」とかいう。

ここまで来ると明らかに「速度」という単位とは違う。
そこでちょっとカメラ史について調べてみました。

カメラが発明されてまだ間もないころ、
その頃は感光材に像を映し出すために何分とか何十分も待つ必要がありました。
その頃に素早く写真が撮影できるという商品の謳い文句として
「スピード」という言葉が使われたみたいです。
単位系としては正しくないのですが、
商品の分かりやすさとして使われた言葉の様です。
その頃の呼び方をずっと続けていて、
露出に関することを「スピード」と呼ぶようになったみたいです。

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