・適正露出ってなんだ
カメラを使うに当たって、
一番基本的な問題でありながら
プロでも明確な回答がない問題。
それが適正露出。
今のカメラにはAE(オートエクスポージャー)自動露出機能が
ついています。
これによって極端な失敗写真は無くなりました
(まっ黒とか真っ白とか)
しかし、AEによって求められた結果が
適正露出かといわれると微妙です。
カメラ会社各社、AEのアルゴリズムに工夫を重ね
頑張っていますが、
適正と言われる露出はそれぞれの人の感覚によって異なるので
これがイイというのはありません。
恐らく多くの人が抱く感想としては
「アンダーだ」「暗い」
だと思います。
僕はアンダーな写真が好きなので
これが僕にとっての適正露出です。
僕の使ってるカメラの設定は-0.7Evになっています。
カメラメーカーが「これが適正だろう」
と決める指標となっているのが118のグレーです。
デジタル機器で扱われる画像データ「Jpeg」は
輝度が0-255の8bitで表されています。
その真ん中あたりの118が基準にされています。
自然界の全ての物の反射率を平均したものは18%になるといわれています。
この18%グレーの被写体を撮影した時
画像の平均が118になるように露出を決めます。
具体的には
Lv7でISO125でシャッター速度1/45秒でF2くらい。
そうすることである程度は失敗を防ぐことができます。
下の写真は無理やり118にしたものです。
なんか暗いですよね。
雪は白いものなのに、適正を取ろうとすると
グレーになっちゃいます。
なんか明るいですよね。
こっちは逆に暗い部分をグレーにしようとしたために起こっています。
これを何とかする為に、各社アルゴリズムを研究して
頑張っています。
例えば画像にコントラストがある被写体があるだとか
いろんな要素を取り入れてそのシーンで
多くの人が「適正だ」と感じる露出にします。
もちろん、一人ひとり感覚は違うので
露出補正を使うなどして自分の表現したい明るさにする必要があります。
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