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2014年1月26日 (日)

・色温度とは:日本人は青い色がすき

カメラを趣味にしている人の話の中で
たびたび色温度という言葉が出てきます。
色温度とはその名の通り色を表す数値です。
「温度」とつくので単位はK「ケルビン」です。
由来は高温の黒体が放射する光の色…

鉄などを熱したときに温度を高くしていくと
赤→黄→白→青
と色が変わっていくことをイメージすればよいです。

Resize055767

赤が低くて青が高い値です。

主に光源の色を表す際に使用します。
蛍光灯でも電球色、昼白色、昼光色で色温度が違います。
太陽光も時間帯によって色温度が変わります。

日の出前、日の入り後は色温度が一番高くなります。
とても青いです。
12000K位になります。
Resize055765

日中は大体5500K位です。
Resize055768

夕方が色温度が一番低くなります。
2000K位です。
Resize055764

ところで、色温度は光源の色味を判断する指標として使われますが
この光源はLEDライトや液晶の「白を表示している時の色」
でも使います。

私は3つ白色LEDのペンライトを持っています。

Resize055691

一概に「白色」といっても全然色が違うことが分かると思います。
日本人は青みがかかった白が好きな人が多いと思います。
車のヘッドライトも改造している人は
やたらと青白い光だったりします。

また、最近店頭に並んでいるスマホ(アンドロイド)は
画面が青いです。
ほとんどの方は気付かないのかなと思いますが
青みがかった白を
「きれいな白」と認識しているようです。
ちょっと色温度が低い黄色みの液晶だと
「尿液晶」だとかで騒がれてしまいます。

これは日本特有の現象で
欧米では青白い色の方が嫌われます。

なぜそのようなことが起きているのか。
原因はテレビです。
日本のテレビ放送の規格では
長らく9300Kが基準として放送されてきました。
9300Kはかなり青みがかかった白です。
この色温度を「白」としてずっと認識してきたため
青白い色が好まれるようになったと考えられます。

逆に欧米では6500Kを基準とされていたため
日本よりも黄色みがかかった白を
「白」として認識されています。

ただし、最近のハイビジョン放送では
6500Kを基準にする傾向があるので
今後は色の感覚も変わっていくかもしれません。

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コメント

色温度と色偏差を混同していると思う。まあ、ガンマカーブがバラバラなディスプレイを擁護しようとすれば、その位の論理の曲芸は必要なのかもしれない。

色温度と色偏差がそれぞれ異なる単位で数値化されるのは分かっております。
色々なディスプレイを見ていますが色偏差がゼロということはありえなくて、
同じディスプレイにおいても、0-255のグラデーションチャートを表示すると
場所によって色偏差も異なります。
特にディスプレイを擁護するというわけでもなく、
普通の方が感覚的に「白」と認識している色が
必ずしも白ではないということを伝えたかっただけです。

家庭のHDテレビでも画質設定で「シネマ」などにすると色温度が低く設定されていますね。
「リビング」「ダイナミック」だと青っぽい。
シネマくらいが本当は標準の白なのかもしれませんね。

シネマモードにしたことがないので、具体的に何をやっているかは謎ですが
色温度を下げると映画っぽく見えるというのはありますね。
映画館で見る映画の色温度が低いからかもしれないです。
リビングとかだと蛍光灯の色温度が高めなので、
それに合わせてテレビの色温度も決めているのかもしれない。
表示デバイス側もいろいろ調べると新たな発見がありそうですね。

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