・色偏差とは
光源の色を表す指標として
色温度のほかに色偏差というものがあります。
色温度は多くの方が気にしていますが
色偏差を気にしているひとは少ない気がします。
色温度は
レッド:ブルー方向の色を表しますが
色偏差は
グリーン:マゼンタ方向の色を表します。
下の図はCIEという国際機関が定めている色度図です。
黒の曲線が色温度の遷移を表す線です。
青色付近から赤色付近まで通過していることが分かります。
色偏差は矢印で表している部分です。
色温度の曲線から垂直方向にどれだけ離れているかが
色偏差です。
グリーン方向に色が付いていると
人物の肌などの色再現が変になってしまい
顔色が悪く写ってしまいます。
緑色のライトなど、身近にあるのか?
と思うかもしれませんが
意外にも緑光源があふれています。
公園によくある水銀灯はとても緑です。
また、安もの蛍光灯もかなり緑です。
マゼンタ方向の光源も最近は増えてきました。
代表的なものがLED光源です。
ものにもよりますが、やたらとピンクっぽいものも多いです。
しかし、実際に光を見ると
人間の目にはあまりグリーンだとかマゼンタに
感じないと思います。
言われなければ、白い光だと思っていた
という方も多いです。
それは人間の脳が優秀で、光を「白」として認識する為です。
実際は色が付いていても
脳内オートホワイトバランスのおかげで
白く見えてしまいます。
色温度の単にはケルビンで表しますが
色偏差は⊿uvで表します。
これは黒体放射の色温度曲線から
どれだけずれているかの指標となります。
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