・像面湾曲とは
平面の建物の壁や、風景の遠景シーンで
どうしても全体にピントが合わない
という事がたまにあります。
中心にはピントが来ているのに、周辺はボケるなど。
特に安いレンズのコンパクトカメラにありがちです。
これは像面湾曲と呼ばれるレンズ収差が原因です。
像面湾曲は画像中央部と周辺部でピント位置が異なる現象です。
本来なら平面の被写体を撮影した時は
結像面も平面にならなければいけませんが
これが曲がってしまいます。
この図では画像中央ではピントが合っていますが
周辺では合っていません。
ドットチャートと呼ばれるチャートを撮影するとこんなかんじです。
周辺に行くほどピンボケになってしまいます。
逆に周辺にピントを合わせるとどうなるか。
中心でピントが合いません。
このようなレンズだと正解のピント位置がありませんが
湾曲の真ん中あたりに持ってくることによって
画像全体で大きくピンボケした場所をなくすことができます。
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