・その写真どうやって撮ったんですか?その11
今回は月の撮影上級者編。
クレーターの凸凹まで
くっきり写っているのが分かると思います。
望遠鏡とか使っていません。
一眼レフの望遠レンズで撮影しています。
使用機材
・三脚
・2ハンドル雲台
・ペンタックスQ
・SIGMA 70-200mmF2.8
・KQマウントアダプター
・フォトショップ
なぜQ(Q10)を使うかというと、
センサが小さいのでレンズの35mm換算が
5.5倍程度になるためです。
なので200mmのレンズでも1100mm相当の
超望遠レンズになります。
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マウントアダプタを使うとどのメーカのレンズでも
つけられる所も強みです。
当然ニコンやキヤノンの望遠レンズでもOK。
Q10自体は値段も下がっていてお手頃です。
Qは1/2.3inchのセンサで1200万画素のため
画素ピッチがとても狭く、
使用するレンズの解像性能が求められます。
キットレンズでついてくる望遠ではなく
ニコンであればナノクリスタルコートの物
キヤノンであればLレンズ
ペンタであればスターレンズが望ましいです。
また、画素ピッチが狭いので回折限界がF2.8です。
それよりもF値が大きくなると回折の影響で
像が甘くなってしまいます。
ただ、レンズの収差が少なくなる2段くらいは
絞りたいのでF2.8のレンズであればF5.6位にした方が
細かい所まで良く写ります。
その点でもちょっと高い望遠で明るいレンズが望ましいです。
カメラの設定はISO100でマニュアル露出にします。
絞りは絞りレバーの部分に何かはさんでF5.6相当にします。
(キヤノンレンズは絞りレバーがないので開放で撮るしかありません)
シャッター速度は月の状態にもよりますが1/1000とか1/2000とか
けっこう高速。
白飛び部分がないように。
フォーカスもマニュアル。
ライブビューである程度合わせた後は
撮影→ピント微調整→撮影
の繰り返しでベストのピント位置を探します。
非常にシビア。
∞マークはあてになりません。
記録はRAW
手ぶれ補正OFF
ハイライト補正、シャドー補正もOFF
電子シャッターの併用:許可
タイマー設定12秒。
この設定なら電子シャッターになり
シャッターショックもなく、
カメラ内要因によるぶれはゼロになります。
撮影したRAWデータを現像ソフトに入れます。
使用したのはフォトショップCameraRAW
ホワイトバランスなんかも適当です。
100%拡大表示にして、明るさやコントラストをいじります。
シャープネスを強力にかけます。
不自然にならない程度にパラメータを微調整。
JPEGに現像したあと、更にそこに
シャープネスをかける。
最後に画像のモードをカラーからモノクロにします。
これで完成。
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