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2014年2月12日 (水)

・球面収差と縦収差図の見かた

球面収差とは

上記項目で、球面収差によって
レンズの性能が下がることを書きました。
その球面収差がどの程度発生しているかを示すのが
収差図です。

今回は光軸と平行な光だけを考えた
縦収差図について説明します。
光軸に平行な光(レンズに対して垂直)は
画像では画像中央部に写る画質になります。


横軸が光軸との交点座標
縦軸がレンズの瞳像高を表します。

Brog2_2
下の図は球面収差が発生しない理想的なレンズの場合です

18_2

どの像高からでた光も一点に集まっています。
次に、瞳像高が高くなるにつれ手前に結像してしまう場合です。
下の図はレンズの下半分も描き足しました。

19

20
下側の収差図の様な球面収差を持つレンズの場合
被写体の後ろのボケはリングボケになってしまいます。

21

こういうボケになると
2線ボケが目立ったりして、ボケがうるさく、
汚いボケと言われます。

収差図を見るとレンズの性能だけでなく
ボケの味などもおおざっぱに分かるようになります。

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