・球面収差と縦収差図の見かた
上記項目で、球面収差によって
レンズの性能が下がることを書きました。
その球面収差がどの程度発生しているかを示すのが
収差図です。
今回は光軸と平行な光だけを考えた
縦収差図について説明します。
光軸に平行な光(レンズに対して垂直)は
画像では画像中央部に写る画質になります。
横軸が光軸との交点座標
縦軸がレンズの瞳像高を表します。
どの像高からでた光も一点に集まっています。
次に、瞳像高が高くなるにつれ手前に結像してしまう場合です。
下の図はレンズの下半分も描き足しました。
下側の収差図の様な球面収差を持つレンズの場合
被写体の後ろのボケはリングボケになってしまいます。
こういうボケになると
2線ボケが目立ったりして、ボケがうるさく、
汚いボケと言われます。
収差図を見るとレンズの性能だけでなく
ボケの味などもおおざっぱに分かるようになります。
« ・球面収差とは | トップページ | ・その写真どうやって撮ったんですか?その10 »
「写真講座」カテゴリの記事
- ・コンピュテーショナルフォトグラフとは(2023.09.21)
- ・星景写真をより高画質に(2023.09.01)
- ・生成系AIがあれば写真を撮影する必要はないのか?(2023.08.16)
- ・ホワイトミストフィルター×ヒメボタル(2023.07.20)
- ・安いSDカードと高いSDカードの違い(2023.06.14)
コメント