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2014年2月 6日 (木)

・フォビオンセンサ

最近、ソニーが垂直分離型のセンサを作ってるとか
うわさが絶えません。

デジタルカメラで色を表現する為には
光の三原色であるR,G,Bの三色の情報を
それぞれ別々に得る必要があります。
通常のセンサではR,G,Bのカラーフィルタを
別々の画素に貼り付けることで三色を得ています。

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赤の色を得る画素は四画素に一つなので
1600万画素のカメラでは400万画素しかありません。
これはカメラの解像度を落とす原因の一つになります。

垂直分離型は一つの画素でRGBの色を分離します。
そのため、通常のセンサに比べて
画素数が3倍相当の解像度を持ちます。
1600万画素センサでも4800万画素相当です。
また原理的に色モアレが発生しません。

この垂直分離型は光の波の特性を
うまく利用して実現しています。
垂直分離型のさきがけがSIGMAのフォビオンセンサです。

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赤い光の方が波長が長く
青い光の方が波長が短いです。

センサの光を受光するフォトダイオードは
シリコン製ですが
シリコンの分子に青い波長はすぐにぶつかりますが
赤い波長はなかなかぶつからずに奥までもぐりこみます。

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このどこまで光が奥まで入り込むかによって
色の分離を行います。

この垂直分離型センサは非常に素晴らしいのですが
現在主流になっていないのは欠点があるためです。

まず色分離が通常のセンサに比べ性能があまり良くありません。
少しの色の差で大きくセンサの出力値が変わるので
扱いが難しいです。
色のダイナミックレンジが広いといえば聞こえがいいですが、
ホワイトバランスを含め、色再現は
とても難しい作業になります。

つぎに、高感度性能です。
現状のフォビオンセンサでは
基本的に最低感度で撮影するのが前提となります。
最近の高感度性能が良いセンサが多いので
それに対してかなり不利になります。

また最新のMerrilセンサは電気をたくさん食います。
DP1merrillを買ったら電池二個入ってた!
太っ腹、と思ったらすぐに電池がからになります。

こういった欠点を改善すれば
垂直分離型センサによってセンサ性能が
劇的に進化すると思われます。

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