・画像からEv差を求めてはいけない!
Evの項目で
カメラに入ってくる光の量が2倍になると
1Ev大きくなると書きました。
光の量が1/2のときは-1Evです。
しかし、撮影された二枚の画像から
何Ev違うかというのを単純に数字で求められません。
実際に試すとこんな感じです。
下の画像はカメラの適正露出で撮影したものと
-1Ev露出補正をした画像です。
この二つの画像のそれぞれの平均の明るさは…
明るいほうが
98.64
-1Evで撮影したほうが
69.36
です。
Ev計算式
アペックス値なので底が2の対数を取ります。
結果は-0.5Evほどです。
撮影時は-1Evにしました。
どこで間違った?
原因は画像の入出力特性のガンマにあります。
Ev計算では比例の値として計算します。
しかし
ガンマは非線形の特性を持っているので
ガンマがかかった後の画像からの計算では
値が半分になったからといって、光の量が半分になりません。
なので、画像の数値を見て
この写真はこっちよりも-0.5Ev暗いとか判断すると
間違ってしまいます。
« ・Ev(露出値)とは | トップページ | ・焦点深度とは »
「写真講座」カテゴリの記事
- ・ChatGPTとホットピクセル除去ソフト作成(2025.06.01)
- ・狭い場所での新星景写真の作り方のコツ(2025.05.02)
- ・歪曲収差補正前提のレンズと星撮影(2025.04.25)
- ・紫外線で色が変わる眼鏡(2025.04.06)
- ・CanonのNeural Network Upscalingの性能チェック(2025.03.21)
コメント