・色収差
画質を劣化させるレンズの収差には
単色収差と色収差の二種類があります。
単色収差は赤のLEDや青のLEDなど
単色の波長の光でも
像がぼやけたりしてしまう収差です。
単色の収差は下の五つです。
・球面収差
・コマ収差
・非点収差
・像面湾曲
・歪曲収差
これらをまとめてザイデルの5収差と呼びます。
ザイデルという人が数学的に綺麗な数式で
収差を表現しました。
数式には5個の係数があります。
上の5収差を表す係数です。
これらの収差をスーパー技術で全て軽減できたとしても
まだ撮影された画像は収差が残ります。
それが色収差です。
光の色は波長によって変わります。
光の屈折も波長によって変わります。
青い光の方が屈折することが分かります。
同じことはレンズでも言えます。
上の図が軸上色収差です。
パープルフリンジの原因になります。
波長によって像倍率も少し変ります。
下の図が倍率色収差です。
これらの色収差はモノクロ撮影でも発生します。
モノクロなら色が無いのに!と思うかもしれませんが
うつし撮る被写体を照らす光はいろいろな波長を含んでいるので
モノクロ写真でも発生します。
写した写真は色が無いので、結果として
「なんかピントがしゃっきりしないなぁ」
といった画像になってしまいます。
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