・Qと望遠レンズのマッチングその1
なぜこんなにもQを取り上げているのかというと
おもちゃとして非常に面白いからです。
ちゃんとした写真も撮れますが、
センササイズが小さいがゆえにいろいろ遊べます。
値段も安いし。
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最初に考えられる遊びが超望遠撮影です。
35mm換算で5.5倍の焦点距離になるため
300mmのレンズで1650mm相当になります。
天体とか、鳥とか撮るのに最適。
土星や木星も写ります。
しかし、センササイズが小さいので
画素ピッチが狭く、レンズの解像性能に大きく影響されます。
また、回折限界がF2.8なので
回折による像性能の悪化も無視できません。
どのレンズでどう撮影すれば一番解像度が良くなるのか。
そこで、35mm換算1000mm以上になる
さまざまな望遠レンズで比較撮影を行いました。
絞りが変えられるKマウントレンズのみです。
回折限界がF2.8ですが、望遠レンズで開放F値が2.8というのは
あまりありません。
あっても非常に高価。
開放F値が4だとしても絞ると像性能が良くなることも有ります。
それは、回折で悪くなる分よりも
絞ることによる収差の改善が上回った時です。
そのあたりも踏まえて実写します。
等倍トリミング画像を以下に載せます。
注意点として、空気の揺らぎ(かげろう)の影響を
もろに受けてしまっています。
なるべく、かげろうの少ない朝に撮影しましたが…。
画像のもやもやは評価対象から除外して考えます。
・DA50-200mm
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中古なら7000円くらいで買えます。
開放だと色収差が大きく、像性能もあまりよくありません。
一段絞りだと改善されます。
F11までいくと回折の影響が大きくなり解像が下がります。
開放
F8
F11
・DA55-300mm
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ペンタ純正の一般的な望遠レンズです。
開放だとフレアーでコントラストが低下。
絞るほどフレアーが改善します。
一段絞れば像性能的には十分。
二段絞ってもそこからあまり改善しない。
開放
F8
F11
・DA18-250mm
PENTAX DA18−250mm F3.5−6.3ED AL【中古】 |
旧式の高倍率ズームレンズ。
タムロンのも同じです。
開放は使い物になりません。
一段絞ってようやくまともになります。
二段絞るとコントラストもよくなります。
開放
F8
F11
・DA18-270mm
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高倍率ズームレンズ。
タムロンのも同じです。
開放はフレアっぽくてだめですが
同系のDA18-250よりも良いです。
一段絞るとこのタイプのレンズとは思えないくらいの描写です。
開放
F8
F11
・DA★200mm
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高性能スターレンズ。
開放ではけっこう解像していますが、
軸上色収差がとても気になります。
F4は撮影ミスりました。
二段絞りで色収差も抑えられて、像性能も
さすが単焦点という感じです。
開放
F4
F5.6
・DA★300mm
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一般の人が手に届く価格であろう
純正レンズで一番の長玉。
開放から十分使える性能です。
絞った時の画像がもろにかげろうの影響を受けてしまい
評価できません。
開放
F5.6
F8
・SIGMA70-200mmF2.8
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解像性能に自信のあるシグマレンズ。
開放は若干フレアっぽいですが
ズームレンズであることを考えると十分な性能。
一段絞れば一気によくなります。
開放
F4
F5.6
・SIGMA150-500mm
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一般的になんとか買えるであろう価格での超望遠レンズ。
開放はフレアも解像もひどい状態。
二段絞ってようやく落ち着いてくる感じです。
しかし二段絞ると回折の影響も受けます。
500mmの望遠は魅力的ですが、
300mmくらいで撮影してトリミングした方が
細かい所まではっきり写りそうです。
開放
F8
F11
・BORG コ・ボーグ36ED
解像性能を求めたアポクロマート天体望遠鏡。
200mmF5.6。絞り固定。
小さい筐体からは考えられないほどの解像度。
200mmの大きいレンズをF5.6まで絞った時と同等か
それ以上かと思います。
こうしてみると、50倍ズームのデジカメとか、
いかに無謀なレンズなのかがよく分かると思います。
Qは1200万画素ですが、
最近のコンデジだと1600万画素です。
1600万画素あっても、ぼやけて映ってしまっては意味が無い。
次回、それぞれのレンズにおける最適な絞りと
試した中で最も良いレンズをまとめます。
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