・位相差AFのしくみ
オートフォーカス機能には主に二種類の方法があります。
携帯とかコンデジで使われているコントラストAFと
一眼レフ(除:ミラーレス)で使われている位相差AFです。
今回は位相差AFの大まかな仕組みについて
まとめておきたいと思います。
位相差AFはミラーのある一眼レフでしか使えない方式です。
下の図は一眼レフの超概略図です。
レンズから入ってきた光は
第二反射ミラーで反射してAFユニットに入ります。
AFユニットは下の図の様になっています
セパレータレンズとCCDセンサが入っています。
場合によってはコンデンサレンズも。
CCDセンサは面ではなくライン状に並んでいます。
下の図がレンズから光が入ってきたとき
ピントが合っている状態と
あっていない状態です。
CCDラインセンサの中に(上の図で言うと)
「赤点と青点の間隔がこの時ピントが合っている」
という間隔があります。
ピントがあっていない時は
その間隔が広かったり狭かったりします。
どれだけ動かせばその場所に行くかが
計算によって素早く求めることができます。
コンデジのコントラストAFだと
どっちにどれだけ動かせばいいのか
すぐに分からないので
位相差AFの方がオートフォーカスが早いです。
(ただ、最近のコントラストAFは性能アップしていて
遜色ないくらい早い)
CCDセンサがラインセンサだと
特定の方向の縞模様の被写体だとピントが合わせられません。
図が雑ですが…。
これを避ける為に、ラインセンサではなく
クロスセンサを積んでいるものもあります。
キヤノンのKissシリーズは中央の1点だけがクロスセンサです。
ニコンのD3300も中央1点だけ。D5300だと9点クロスです。
ペンタックスのK-50は9点クロスです。
初心者だとほとんど気にしない
というかわからないスペックですが
こういう所にも差がきっちり出ています。
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