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2014年4月26日 (土)

・円周魚眼、対角魚眼

カメラの魚眼(フィッシュアイ)レンズの中には
対角魚眼といわれるものと、円周魚眼といわれるものがあります。
魚眼レンズは歪曲収差でぐにゃっと曲がるのが特徴ですが、
上記の魚眼はさらに特徴を持っています。

対角魚眼の方が一般的ですが、
円周魚眼の方が理解しやすいのでこちらから説明します。

・円周魚眼
円周魚眼はレンズより前側が全て写ります。

Fisheye_3

上の図だと三脚の足も写る部分にかぶっているので
写り込みます。

撮影された画像はどんな感じなのか。
円周魚眼はレンズの前側をすべて写します。
そのため写る部分は円になります。
しかし、センサーの形は長方形。
そのため、撮影画像は下の図のようになります。

Fisheye_4

中央に円があり、その外側はケラれて黒くなります。

円周魚眼で地面から空に向けて撮影。
Fisheye_5

このように円周魚眼は撮影画像に黒い部分が写る、
周辺が極端に変形するという特性があるので
普段使いには難しいレンズです。


・対角魚眼
対角魚眼は円周魚眼とは違い、
撮影された画像はセンサの長方形と同じ形になります。
そのためフィッシュアイレンズとして一般的で
使いやすいレンズです。
対角とは、下の図のように
画像の長方形の対角線の画角がちょうど180°になります。

Fisheye_3_2

円周魚眼はどの方向も180°写るのに対し、
対角魚眼は対角線だけです。
どのように写るのか、
下の図の様な壁や床天井に色が塗られた部屋で説明します。

Fisheye_2

この部屋を広角レンズで撮影すると下の図の様になります。

Fisheye_1

円周魚眼で撮影すると下の図の様になります。
三脚の脚も写り込みます。
Fisheye_2_2

そして対角魚眼。

Fisheye_1_2
対角線上になる四隅だけはぎりぎり薄緑色の壁が
写り込みます。
しかし、写る範囲はセンサの形と同じ長方形なので
三脚の脚は写りません。
写る範囲がとても広い超広角レンズと似ていますが、
周辺に行くほどぐにゃっと曲がる効果が大きいので
使っていて面白いレンズだと思います。

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コメント

円周魚眼と対角魚眼の写りこむ範囲がわからず、ここに辿りつきました。
よくわかりました。どうもありがとうございます。

ためになったようで幸いです。
記事を書いたかいがありました。
コメントありがとうございます。

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