・リアコン(テレコン)の仕組み
一眼レフのアイテムの一つにリアコンバーターとか
テレコンバーションレンズと呼ばれるものがあります。
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x1.4とかx2があります。
レンズとマウントの間につけることで
その分焦点距離を延ばすことができます。
例えば300mmのレンズにx1.4のテレコンをつけると
焦点距離420mmの超望遠レンズになります。
x2をつけると600mmの超望遠レンズになります。
しかし、単に焦点距離が延びるだけではありません。
デメリットもあります。
焦点距離が延びるということは、
センサに写し出される像が拡大されるということです。
拡大されるということは取り付けるレンズの性能が
十分ないと、その分ぼやけてしまいます。
単に引き延ばし拡大したみたいな…。
レンズの解像性能がテレコンの拡大に耐えうるほどの
マージンを持っていれば良い効果が発揮できます。
また、像が拡大される≒イメージサークルが大きくなる
なので、F値も大きくなって、暗くなってしまいます。
x1.4なら一段暗くなります。
x2なら二段暗くなります。
開放F値がF2.8のレンズにx1.4テレコンをつけるとF4になります。
左がテレコンを使用していないイメージ、
右が使用したイメージです。
センササイズは変化しないので(赤枠)
テレコンを使用した右の方が大きく写せます。
しかし、イメージサークルが広がる分、
光が拡散するので写し出される像が薄くなります(暗くなる)
※撮影される画像は、露出や画処理が適正にされるので暗くはならない。
しかし、レンズ性能によってぼやけた分は戻りません。
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イメージサークルが大きくなるから暗くなる?
レンズの明るさは「有効口径(入射瞳径)/焦点距離」(Fナンバーはその逆数)であり、テレコンはマスターレンズの有効口径を変えずに焦点距離だけ伸ばすからその分暗くなるのでは?
そうでないと1.4倍で1段分、2倍で2段分暗くなるのが説明できなくなるし・・・。
投稿: muraya | 2019年2月 3日 (日) 23時08分
コメントありがとうございます。
レンズの明るさは「有効口径(入射瞳径)/焦点距離」(Fナンバーはその逆数)であり、テレコンはマスターレンズの有効口径を変えずに焦点距離だけ伸ばすからその分暗くなるのでは?
はい、上記のとおりです。
ただ、望遠になれば射出瞳距離が遠くなり、
(ケラレがなければ)結果的にイメージサークルが大きくなります。
それによって暗くなるという見方もできるので
今回は初心者でもわかりやすいように上記のような表現にしました。
投稿: 管理人 | 2019年2月 4日 (月) 15時17分
同一のレンズを絞り込んだ場合もイメージサークルは大きくなると思いますが、
この場合例えばF2.8・1/1000秒とF11・1/60秒では(厳密には?)後者のほうが
暗くなるということでしょうか?
投稿: muraya | 2019年2月 4日 (月) 23時48分
こんにちは。
絞るとイメージサークルが大きくなるというのは聞いたことがありません。
ただし、口径食による周辺光量落ちが改善されて、周辺が明るくなるということはあります。
今回記事にしたイメージサークルが大きくなるという話は、
例えばマイクロフォーサーズレンズをマクロエクステンションチューブで
瞳を遠くすると、フルサイズセンサー機種でも使える、といったオーダーでの
イメージサークルの変化の話になります。
マクロレンズでも被写体距離が近い場合、実効F値が1段ほど暗くなることもあります。
投稿: 管理人 | 2019年2月 5日 (火) 10時14分
確かにマクロの場合全群繰り出しタイプなら等倍で繰り出し量が焦点距離の2倍になり、
実効F値は2段ほど暗くなりますね。
明り取りの窓(射出瞳)が遠くなると光がより拡散し、つまりイメージサークルが大きくなって
暗くなり、それは焦点距離が長くなった場合も同じ理屈、ということですね。
だいたい理解できました。
ちなみに絞るとイメージサークルが大きくなるというのは大判用レンズの諸元の数字から
そう思っていたのですが、自分が意味を取り違えているかも・・・。。
例えばSアンギュロン90mmF5.6
ttp://www.ohban4x5.com/schneider/sa/sa90-56.html
投稿: muraya | 2019年2月 5日 (火) 23時37分
こんばんは。
はい、
焦点距離が長くなる≒射出瞳が遠くなる
という理解で良いと思います。
大判用のレンズですと、ティルト・シフト撮影が前提になってくるので
イメージサークル(光が届く範囲)のギリギリを使うことも多いです。
ただし、絞り開放だと、イメージサークルの端では収差の影響で
まともに像を結んでくれなくて、実質的に使える範囲が狭まることがあります。
大判レンズの仕様では
絞ることで収差が改善されてイメージサークルの端でも使うことができる
という意味でこのような表記になっているのだと考えられます。
(大判レンズのイメージサークルの表記を初めて知りました…)
投稿: 管理人 | 2019年2月 6日 (水) 22時24分
そうですね。大判関係の記事では絞るとイメージサークルが大きくなると書かれている
ことが多いんですが、収差が減り周辺減光も改善されて良像の範囲が広くなるということ
なのかもしれません。(全周魚眼でも持ってればテストできるんですが・・・。)
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
投稿: muraya | 2019年2月 6日 (水) 23時28分