・その写真どうやって撮ったんですか?その16
今回は花火の撮影から一歩踏み込んで、
その場の風景も入れる撮影です。
花火と花を入れる撮影が難しい原因は
花火の明るさと花の明るさの違いです(輝度差が大きい)。
花火の明るさに合わせると、花が真っ暗に、
花の明るさに合わせると、花火が真っ白になってしまいます。
そこで、花を何かで照らす必要があります。
明るいLEDライトでもいいです、
外付けストロボでもいいです。
・LEDライトで照らす利点
ライトで照らしている光は定常光なので
花火と花の明るさのバランスが取りやすいです。
明るすぎたらライトを花から遠ざけたり、弱めたりすれば良い。
・LEDライトで照らす欠点
風があったりして花が揺れているとぶれてしまいます。
それもまた一興という考え方もありますが、
花火撮影では10秒ぐらいバルブだったりするので
微妙にぶれていたりすると気持ち悪いかもしれません。
また、光学的特性を厳密に考慮すると、LEDは色再現性が悪いので
白く見える光でも緑掛っていたり、
マゼンタっぽかったりする場合もあります。
・外付けストロボを使う利点
カメラのホットシューにつけられるので、
ライトの様に置き場所や向きを変えたりが楽です。
閃光発光なので花が風で揺れていたりしても大丈夫です。
・外付けストロボを使う欠点
まず、光量が足りないことが多いです。
閃光発光なのでガイドナンバーが非常に大きくないと
長秒露光の花火の光量に負けてしまいます。
特に絞りをF16とかにしていると。
ワイヤレスなどで花に近づける、RAWで撮影しておき
後で暗部を持ち上げるなどで対策が可能です。
撮影時画像
また、ストロボ光は色温度が約5000K(青白い色)で
花火は約3000K(電球色)なので
そのまま撮影すると花火とストロボ光で照らされた花の色が
おかしなバランスになってしまいます。
そこで、ストロボの前にオレンジ色のフィルムを張ることで
電球色に近づけることでカラーバランスを整えられます。
LEDライトも青白い光の場合はオレンジのフィルムを張った方がよいです。
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