・レンズに書いてある数字の意味2
前回はこちら
今回は昔のレンズや高級レンズについていることの多い
記号などです。
これはフィルム時代のレンズです。
もちろんデジタルでも使えます。
まず、レンズの根元に書いてある
1.8 2.8 4 5.6 …
は絞りリングです。
ピントリングやズームリングは最近のレンズにもありますが
絞りリングは最近のレンズでは省略されています。
これはF値がカメラから設定できるためです。
絞りリングはほとんど不必要になりましたが、
マウントアダプタを用いて他社製レンズを使う場合などは
絞りリングが無いとF値の変更ができません。
次にftとmと書かれている部分です。
これは距離指標です。
AFを使うぶんには無くても問題ありませんが、
MFのばあい、撮影被写体までのおおよその距離の目安になります。
特に∞マークを使うことが多いと思います。
無限遠といっても、ホントの無限ではなく
とても距離が遠いものです。
風景とか。
ただし、気温によってピント位置は微妙にズレるので
最終的には撮影画像やファインダーで追い込むことが必要です。
被写界深度指標
距離指標のすぐ下などに付いていることが有ります。
これはピント位置から前後にどれだけ
「ピントが合って見えるか」を示したものです。
デジタルになってからはあまり意味ないので飾りです。
ただ、見てみるとF値が大きくなるほど被写界深度が深くなり
ピントが合って見える位置が広くなっているのが分かります。
22が一番広く、数字が小さくなるほど狭くなります。
ロックレバー
ズームレンズの中にはロックレバーが付いているものがあります。
ズームレンズによっては、自重で下に向けると
ずるずるとレンズが伸びてしまうものがあります。
それを防ぐために、一番短い所(一番広角の所)から
動かないように抑える為の機構です。
フォーカスリミッター
マクロレンズや高級望遠レンズについています。
マクロレンズの様にフォーカス位置が5cmから無限遠まで
のように範囲が広い場合、
ピントを一度外すとなかなか合焦してくれないことがあります。
その際、ピントの合う範囲にリミットをかけておけば
大外しをすることが無くなりAFが早くなります。
マクロレンズを普通の望遠レンズの様に使う場合は、
フォーカスリミッターでそれ以上動かなくすればAFが早くなります。
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