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2014年5月21日 (水)

・色収差を表す図

過去に球面収差を表す
縦収差図

コマ収差なども表せる
横収差図
について書きました。

しかし、上記二つの図では
色収差については表せません。
あくまでも上のグラフは単色光について表したものです。
色収差は光の波長(色)ごとにピント位置が異なる現象です。

レンズの図
Photo

色収差について表したグラフが
下の様なグラフです。

Photo_2

ピント位置が波長によって
プラスだったりマイナスだったりするのが分かります。
特に、上のグラフで示したレンズだと
486.1nmと656.3nmの二か所の波長で
ピント位置がちょうどゼロになるように設計されています。
このような二色の色消しレンズをアクロマートといいます。

三つの波長でピント位置がずれないようにしたのが
アポクロマートです。

Photo_3

望遠鏡を買う際、月や星をくっきり見たいのであれば
倍率100倍とかのよりも、
アポクロマートの望遠鏡を探してください。

私がよく月を撮っているレンズ
「コボーグ36ED」は小さいながらアポクロマートです。

色収差というと
「モノクロ写真を撮るときには関係ない!」
と考えるかたもいるかもしれませんが
被写体から出る光は様々な波長の光を含んでいます。
そのため、色収差が適切に補正されていないと
コントラストの低いぼやけた写真になってしまいます。

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