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2014年5月13日 (火)

・コサイン誤差とは

※2017/5/15一部間違っている部分がありましたので直しました

マクロで花を撮るときなど、
シャッター半押しでピントを合わせた後に
カメラの向きを変えると
少しだけピントがずれる事があります。
これはコサイン誤差と呼ばれる現象です。

例として下の様な状況です。
人物を画面右に配置する構図で写真を撮るときです。

Cos_3

AFエリアを中央測距にしていると
背景にピントが行ってしまいます。

こんな感じ。明らかに失敗写真。
Cos_4

簡単な対策方法が
顔を中心部分に持ってきて
AFを行った後に、構図を変えてシャッターを切る方法です。

Cos_2
半押ししたあとにカメラの向きを変えて
構図を決める。

この撮影方法だと
絞り開放とかで被写界深度が浅い場合に
ピントが後ピンになることがあります。
カメラの向きを変えているだけで、
被写体までの距離は変えていないのになぜ?

Photo 上の図において、カメラを回転させると、
ピント面が人物とずれてしまうのがわかるかと思います。
カメラを回転により、被写体とピント面の位置関係が変わってしまうためです。

ここで、コサイン誤差と呼ばれる所以について説明いたします。
下の図の状況を考えます。

Cos_1
トースターの写真を撮りたいのだが、
トースターの表面の素材の関係でAFが合わない。
なので、近くにおいてある時計でピントを合わせた後
トースターにカメラを向けて写真を撮ります。
このとき、カメラから時計までの距離 a と
カメラからトースターまでの距離 b は
異なっているのがわかると主います。
向きを変えただけでも被写体までの距離が若干異なってしまいます。

どれだけ距離が変わるかというと、b/a エーブンノビー
です。
これは高校数学で習う三角関数 cosθです。
cosθ = b/a;

コサイン分距離に誤差が生じるので、コサイン誤差と呼びます。
これを防ぐために一眼レフなどで多点測距ができるようになっています。
移したい画角の中でどこにピントを合わせるか選べます。
タッチパネルが付いているミラーレスなら、
画面を見ながらタッチしたところにAFしてくれるので簡単です。

Cos_5

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コメント

コサイン四乗則は似たようなものですが、
周辺減光に関して言います。
距離のコサイン誤差は、像面で測距する(位相差のせよコントラストにせよ)
AFには関係無く、聞きなれませんが、

コサイン四乗則についても
過去に記事をまとめたことが有ります。

http://nijikarasu.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-c153.html

ご覧いただければと思います。

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