・JPEG圧縮の話 その2
今回は圧縮の話です。
圧縮には二つのタイプがあり、
可逆圧縮と不可逆圧縮があります。
可逆圧縮は、完全に元の状態に戻せる圧縮方法です。
不可逆圧縮は、あまり重要でないデータを切り捨てることで圧縮します。
そのため、完全には元に戻せません。
JPEGはほとんどの場合、不可逆圧縮です。
可逆圧縮の簡単な例。
次の数列を圧縮することを考えます。
同じ数字が並んでいますが、世の中のデータはだいたい
こんな感じに冗長性があります
同じ数字が並んでいるので数えます。
これを数値として表します。
今回のデータでは一区切りを3桁で表わすというルールにします。
もとの数列に比べると冗長性が無くなり
データ量が少なくなりました。
このように圧縮のルールが分かっていれば
完全に元のデータに戻すことができます。
不可逆圧縮について次の数列を考えてみます。
この数字を256で割ります。
この際、小数点以下は
「大事ではない情報」として切り捨てることにします。
データ量が少なくなり、圧縮されました。
しかし、切り捨てた情報があるので、完全に元の状態に戻すことは出来ません。
近い数字にはなりますが、一致はしない。
これが不可逆圧縮です。
« ・JPEG圧縮の話 その1 | トップページ | ・JPEG圧縮の話 その3 »
「写真講座」カテゴリの記事
- ・超光害地での星空現像の手順(2025.01.24)
- ・RAWだとなぜ白飛びが(ある程度)救えるのか=RAWからjpegまでの流れ(2025.01.15)
- ・野菜工場の光はなぜピンク?(2025.01.10)
- ・天体や蛍撮影時に活用、USBカプラー(2024.12.25)
- ・sigma 105mmF2.8 DGDNマクロの性能確認(2024.12.15)
コメント