・絞り羽と光芒の形
カメラのレンズには光が入ってくる量を調節する「絞り」という機構があります。
人間の目で言うと虹彩に相当する部分です。
円形であることが理想的ですが、
光を通す穴の大きさを任意に変える事が出来る機構で
円形にすることは難しいです。
そこで、絞り羽と言われる複数の薄い板で多角形を形成しています。
このレンズは8角形なので八枚。
光芒は夜景などで光源の周りに出る光の線のことです。
下の写真では太陽の周りに光芒が出ています。
実はこの光芒の数と絞り羽根の枚数には相関が有ります。
簡単な実験をしてみました。
下の図のような絞りをレンズに付けます。
この時の光芒の形は
縦方向に光が広がっています。
光の回折の影響で広がります。
絞りが三角形だとどうなるだろう(絞り羽3枚)
光芒は6本です。
図で表すとこんな感じ。
次、絞り羽四枚。
光芒の数は四本。
つまり、絞り羽の数が奇数だと×2の光芒が出ます。
奇数だと絞り羽と同じ本数の光芒が出ます。
正確には、奇数でも絞り羽の枚数x2ですが、
光芒の位置がちょうど重なるので絞り羽と同じ本数として認識されます。
最近のレンズは絞り羽が9枚のレンズが多いようです。
7枚
9枚
あまり多いと、ギラギラしすぎて個人的には好きではありません。
夜景を撮る人では絞り羽も気にする人もいます。
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昔教わったのは、絞り羽は(回折の影響を少なくするため)
奇数であるべき、、という説でしたが、
単に好みの問題かもしれませんね。
投稿: かんてつ | 2014年6月30日 (月) 05時39分
絞り羽に奇数が多いのはそういう理由があるのですね。
知りませんでした。
確かに偶数だと重なって二倍になってしまいそうです。
投稿: 管理人 | 2014年6月30日 (月) 20時20分