・フルサイズミラーレス+広角レンズで起こる問題
フルサイズのセンサをもったミラーレスカメラは
フランジバッグが短く、
センササイズも昔のフィルム(ライカ判)と同じなので
昔のレンズをつけて遊ぶ人が多いです。
しかし、デジタル撮像素子では
フィルムとは違う特性をもっているので、
マウントアダプタをつければ
同じように撮れるわけではありません。
特に広角レンズにおいては、角度をもって光線が
センサに入射する為様々な問題を引き起こします。
まず、周辺減光です。
過去に書いた記事で
「デジタルとフィルムではデジタルの方が周辺減光が大きい」
があります。
詳細はそちらに任せます。
次に、周辺部の色づきです。
これは主に、センサの前に設置してある
赤外カットフィルタの影響によるものです。
赤外カットフィルタが干渉型だと
光の入射角によって特性が若干変わってしまいます。
メガネのレンズを斜めから見ると反射光の色づきが
変わったりするのと同じです。
広角レンズと角度依存の大きいフィルタの組み合わせ。
このフィルタは天体用のため望遠レンズにしか適していません。
そのため広角レンズだとものすごい色づきがあることが分かります。
仕組みは下の図のような感じです。
垂直に入ってきて画像中心部に至る光(青い線)は
赤外カットフィルタに対してそれほど角度を持って入射しません。
周辺部に至るオレンジの光線は
赤外カットフィルタに斜めから入射します。
干渉型フィルタはコートの膜の厚みで
透過する波長をコントロールします。
斜めからの光だと通過する膜の長さが異なるので
透過する波長が異なって別の色になります。
赤外カットフィルタの特性によっては広角レンズで周辺部の色が変わり、
カラーシェーディングが生じます。
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なるほどです。
干渉型のIRカットフィルター、
反射防止のλ/4に比べてコーティングが厚いのでしょうか?
投稿: かんてつ | 2014年6月25日 (水) 07時19分
IRカットフィルタのカット波長はメーカで開示されていないのですが
コートは一般的に多層なので様々な要因が絡むと思います。
バンドパスフィルタの場合、角度をつけて入射すると
バンド域がシフトします。
投稿: 管理人 | 2014年6月25日 (水) 18時22分