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2014年7月29日 (火)

・空間フィルタ1 基本

空間フィルタは画像処理の基礎の考え方の一つです。
空間フィルタの係数によって、画像をぼかしたり
エッジを検出したりできます。

今回は最も簡単なエッジ検出をやってみます。
下の図が横方向のエッジを検出する一番簡単な
空間フィルタです。

2
これだけだと意味がわからないと思いますので、
このフィルタを下の図の様な4*3画素の小さな画像にかけてみます。
書いてある数字はその画素の輝度を表わしています。
255が白で、0が黒。

36

それぞれの画素に順番にかけていきます。
隣の画素との値の引き算を意味します。
37

最後までフィルタをかけると以下の様に。

Edge

暗い部分と明るい部分の境界(エッジ)が検出されています。

下の画像に同じフィルターをかけてみます。
フォトショップを使うとフィルタの中のカスタムで簡単にできます。
Rena

5×5の空間フィルタが作れます。

フィルタ後
Photo

横方向にみた時のエッジが検出されました。
縦方向だと下のようになります。
Photo_2
上下左右四方向のエッジを検出するには
下のようなフィルタをかければOKです。
4

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コメント

なるほど、、また目からうろこです。
画像処理の実際の仕組みがよくわかります。

最近、様々な画像処理がカメラ側で出来るものが多くなってきました。
今のデジカメのDSPは富士通のミルビューというファームが
メインのようですが、こういうアプリも入っているんでしょうか?

空間フィルタを用いた処理は古くから考えられている基本的なことなので、
DSPのアプリというか、そういう演算が高速でできる仕組みは入っているはずです。
画像を読み込んで二重forループでプログラムを回すと時間かかります。
OpenCVやMatLabなどにもライブラリが用意されていて、高速で計算ができます。

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