・ニコンの新機種D810の明瞭度とは
ニコンの新機種では画質設定の項目で「明瞭度」があります。
フォトショップCameraRAWやrightRoomを使っている方は
おなじみの機能かと思いますが、そもそも何なのか。
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明瞭度とは「ローカルコントラスト」の事です。
ローカルとは田舎とかそういう意味ではなく、局所的という意味。
部分的ともいえる。
局所的にコントラストをかけます。
そもそもコントラストを強めるのは、どういう処理なのか
簡単に説明します。
元の画像
コントラストを強めた画像
コントラストを強めると、くっきりするのが分かります。
コントラストを強めるとは、
明るい所をより明るく
暗い所をより暗くする処理です。
上の図のようにトーンカーブにおいて
S字のようにすることでコントラストを強める事ができます。
画像全体に処理がかかるので、「グローバルコントラスト」とも呼びます。
暗い所をより暗くする処理なので、お寺の屋根の陰の部分などが
真っ暗になってしまいます。
それに対し、ローカルコントラストをかけた画像が以下です。
元の画像
ローカルコントラストを強めた画像
全体的にしゃっきりした画像になりますが
お寺の屋根の陰がまっ黒になることはありません。
コントラストを局所的に強めているからです。
下の図は画像の一部を拡大したものです。
左側が元画像、右側がローカルコントラスト強です。
赤い丸が明るい部分
青い丸が暗い部分です。
赤い丸の部分はより明るく(すでに飽和していますが…)
青い丸の部分はより暗くなっているのが分かります。
このように画像全体ではなく、
局所的にコントラストを強めるのが明瞭度です。
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