・白画素を使った液晶の利点欠点
最近のカメラの背面液晶にもRGBW液晶が使われるようになってきました。
ソニーα6000やニコンD810など。
ソニーが開発したものはWhiteMagicと呼ばれる液晶です。
採用しているカメラでは利点として様々な事が書かれています。
輝度が明るくなり見やすい、
消費電力が少なくなりバッテリーの持ちがよくなる、など。
これまでの液晶は光の三原色の
R=赤 G=緑 B=青 でほとんどの色を表していました。
白を表すにはRGB全てをフル発光させればよいです。
しかし、それでは3色全て発光させ、更にそれぞれの色は
カラーフィルタによって光量が減っているので
電力の無駄使いが発生しています。
そこで、W=白画素を使うことで、改善が図れます。
バックライトの光量を下げても、
同じ白の光を出せます。
また、RGBW全てをフル発光させることで
白色の表示の最大輝度が上がり、屋外でも見やすくなります。
下の図はRGB液晶で白を表示した時を擬似的に表しています
下の図はRGBW液晶で白を表示した時を擬似的に表しています。
RGBWの方が明るくなっているのが分かるかと思います。
しかし、欠点もあります。
欠点は高彩度な画像を表示するときに目立ちます。
下の図はRGB液晶で黄色を表示した時を擬似的に表しています
下の図はRGBW液晶で黄色を表示した時を擬似的に表しています。
RGBW液晶の方が色が薄いです。
これは白画素を使ってしまうため、その分色が薄くなっています。
白画素を使わないようにすると下の図の様になります。
明るさが暗くなります。
そのため、同じ彩度で同じ明るさを得るためには
バックライトをもっと強める必要があります。
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