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2014年9月 6日 (土)

・マクロレンズと実効F値

レンズには、どれだけの光をカメラに取り込めるかを示す
F値という数値があります。
F値が小さいほど、たくさん光を集めることができるので
(カメラにたくさんの光を取りこめる)
夜や室内撮影で有利になります。
15_2


F値は焦点距離÷有効口径で求められますが、
実際にセンサに届く光の量はレンズの透過率などの問題で
変動します。
特にマクロレンズでは近くのものを撮影するときに
レンズ鏡筒が繰り出すので大きく変動します。
左が無限遠、右が等倍撮影時。

Resize117626

ズームレンズと同様に、レンズが繰り出すと
F値が変わります。
表記上は開放F2.8のレンズでも
等倍撮影での近接撮影時はF5.6相当まで暗くなります。
2段分なので光の量は1/4です。
これが実効F値です。

下の図で射出瞳が遠くなるので、その分光が拡散されて
センサに入る光量が少なくなることが分かる。
14

センサ側から見た射出瞳(レンズの中心の明るい部分)の大きさも
小さく見える事が分かる
Resize117627

実際に今の一眼レフで使う分にはカメラ内の露光量計を使うので
実効F値を気にする必要はありません。
ニコンのカメラだけはマクロレンズで丁寧に実効F値で表記しているようです。

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