・ボケの綺麗なアポダイゼーションフィルターレンズ
富士フイルムから興味深いレンズが発表されました。
XF56mmF1.2 R APD
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最初はミノルタが発売したレンズに有りますが
このレンズは、写真家の中でも
「ボケがすごい綺麗」と評判です。
簡単に仕組みを説明します。
レンズの中に同心円状にグラデーションの効果を持つ
下の図のようなNDフィルタが入っています。
このNDフィルタをアポダイゼーションフィルターと呼んでいます。
NDフィルタが入っているので、レンズを透過する光量が変化します。
絞りによるボケ量を決めるF値と
実効F値(T値)に大きな差が出るため、気をつけて使用する必要が出ます。
一般的なレンズのボケを下の図で示します。
左の縦収差図はオーバーコレクションになっています。
最近のレンズは、フルコレクションかオーバーコレクションの設計が多いです。
このとき、ボケの形は円の外枠に縁がつくようなボケになってしまいます。
これが2線ボケの原因になり、
汚くてうるさいボケと言われます。
下の図がアポダイゼーションフィルターを入れた時の
光線とボケの図です。
レンズ周辺(瞳像高の高い位置)の光線が少なくなるので
ボケの円の外周に縁がつきにくくなり
なだらかなボケ像になります。
これがとろけるようなきれいなボケです。
しかし、最近の富士フイルムからは魅力的なレンズが
沢山発表される。
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ボケとは収差に他ならない、、
よくわかります。
まさかラッテンフィルターではないだろうし、
どういうものか、興味が沸きます。
投稿: かんてつ | 2014年9月14日 (日) 08時21分
レンズの中にグラデーションのNDのような光学部材が組み込まれているようです。
私も実際に使ったわけではないので、気になります。
投稿: 管理人 | 2014年9月14日 (日) 18時57分