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2014年9月13日 (土)

・ボケの綺麗なアポダイゼーションフィルターレンズ

富士フイルムから興味深いレンズが発表されました。
XF56mmF1.2 R APD

最初はミノルタが発売したレンズに有りますが
このレンズは、写真家の中でも
「ボケがすごい綺麗」と評判です。

簡単に仕組みを説明します。

レンズの中に同心円状にグラデーションの効果を持つ
下の図のようなNDフィルタが入っています。

Apd_3_2

このNDフィルタをアポダイゼーションフィルターと呼んでいます。
NDフィルタが入っているので、レンズを透過する光量が変化します。
絞りによるボケ量を決めるF値と
実効F値(T値)に大きな差が出るため、気をつけて使用する必要が出ます。

一般的なレンズのボケを下の図で示します。
Apd_2
左の縦収差図はオーバーコレクションになっています。
最近のレンズは、フルコレクションかオーバーコレクションの設計が多いです。
このとき、ボケの形は円の外枠に縁がつくようなボケになってしまいます。
これが2線ボケの原因になり、
汚くてうるさいボケと言われます。

下の図がアポダイゼーションフィルターを入れた時の
光線とボケの図です。

Apd_1

レンズ周辺(瞳像高の高い位置)の光線が少なくなるので
ボケの円の外周に縁がつきにくくなり
なだらかなボケ像になります。
これがとろけるようなきれいなボケです。

しかし、最近の富士フイルムからは魅力的なレンズが
沢山発表される。

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コメント

ボケとは収差に他ならない、、
よくわかります。

まさかラッテンフィルターではないだろうし、
どういうものか、興味が沸きます。

レンズの中にグラデーションのNDのような光学部材が組み込まれているようです。
私も実際に使ったわけではないので、気になります。

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