・F値とNDフィルター
カメラで露光量を決める要素は3つあります。
絞り(F値)、シャッター速度、ISO感度です。
F値でボケ量をコントロールします。
シャッター速度で被写体の動きぐあいをコントロールします。
ISO感度でノイズ量をコントロールします。
では、ボケ量も被写体の動きも変えずに
露光量を変えるにはどうしたらいいでしょうか。
夜など暗い時ならば感度を変えることで対応ができます。
しかし、昼間だと最低感度ISO100などで当てついて
それ以上感度ではコントロールできません。
露出を決める3つの要素のほかに
NDフィルタをつけることで露出をコントロールすることができます。
NDフィルタを使うことによって下の様な写真が撮れます。
水の流れを表すために
長秒露光をしています。
シャッター速度を長くすると、
センサに入ってくる光の量が多くなるので
その分、絞って光量を落とさなくてはなりません。
しかし、絞りすぎると回折の影響が出たり、
明るい場所だと思ったほどシャッター速度を長くできなかったりします。
その際にNDフィルタを利用します。
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思いっきりシャッター速度を長くしたい場合は
ND400とか、かなり暗いNDフィルタを買ってしまってもいいでしょう。
また、昼間に明るいレンズで背景をぼかそうとすると、
シャッター速度が1/4000秒など、カメラの限界に当てつきます。
そうなると露出オーバーになってしまうので
NDフィルタが必要になります。
コンパクトデジタルカメラでは
F値と言いながら、実際は絞りではなく
NDフィルタで光量を落として露出を制御しているものもあります。
主に安いデジカメ。
これは、コンデジのセンサーサイズで画素数が1600万画素もあるため
実絞りを入れると回折限界を超えて、写りがぼやけてしまうためです。
NDフィルタを絞り替わりにしているコンデジでは
F値を変えても、当然背景のボケ方など被写界深度は変わりません。
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