・RAWは画像ではない
よく勘違いされていることとして
RAWで撮影したRAWデータを画像と認識していることです。
RAWは画像ではありません。
RAWのファイルを現像ソフトに投げ込むと
それなりの写真が表示されるので、
RAWは画像データだと思ってしまいがちです。
しかし、RAWは補間、ガンマ、ホワイトバランス、マトリクス
その他いろいろが全くかかっていないナマのデータです。
現像ソフトに投げ込んだ時点で、現像ソフトが
勝手に適当なパラメータで現像してくれます。
それなりの画像を現像してディスプレイに表示しているだけです。
下の写真のRAWデータを無理やり画像データとして見てみましょう。
現像後の写真
RAWデータ
RAWは真っ暗です。
ゲインとかかかっていないので暗いんです。
(ブログの容量上、リサイズをかけています)
トーンカーブをいじってゲインをかけると
このようになります。
モノクロだけどちゃんと画像になってるよ。
いえいえ、画像の一部を拡大してみましょう。
クリックでさらに拡大。
なんだかモザイク状になっています。
RAWが12bitならば4096段階の情報が輝度でらわされています。
モザイクの意味は下の図の矢印の色を表します。
赤矢印で示した部分が赤成分の値です。
紅葉なので、赤成分が多いので明るくなっています。
一方、緑と青成分は暗くなっています。
この状態から色を作り出す処理が「補間:デモザイク」です。
補間が下手糞だと、ジャギーが発生したり、解像感が落ちたりします。
カメラメーカーの腕の見せ所です。
補間が行われて、初めて画像と言えるようなデータになります。
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虹色の旋律さん、
わかり易い説明、画像、ありがとうございました。
なるほどです。
投稿: かんてつ | 2014年11月29日 (土) 07時43分