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2014年11月28日 (金)

・RAWは画像ではない

よく勘違いされていることとして
RAWで撮影したRAWデータを画像と認識していることです。

RAWは画像ではありません。

RAWのファイルを現像ソフトに投げ込むと
それなりの写真が表示されるので、
RAWは画像データだと思ってしまいがちです。

しかし、RAWは補間、ガンマ、ホワイトバランス、マトリクス
その他いろいろが全くかかっていないナマのデータです。
現像ソフトに投げ込んだ時点で、現像ソフトが
勝手に適当なパラメータで現像してくれます。
それなりの画像を現像してディスプレイに表示しているだけです。

下の写真のRAWデータを無理やり画像データとして見てみましょう。

現像後の写真
Resize124141

RAWデータ
Resize124140

RAWは真っ暗です。
ゲインとかかかっていないので暗いんです。
(ブログの容量上、リサイズをかけています)

トーンカーブをいじってゲインをかけると
このようになります。
Resize124139

モノクロだけどちゃんと画像になってるよ。
いえいえ、画像の一部を拡大してみましょう。
クリックでさらに拡大。
Rav_1_2
なんだかモザイク状になっています。
RAWが12bitならば4096段階の情報が輝度でらわされています。
モザイクの意味は下の図の矢印の色を表します。
Rav_2
赤矢印で示した部分が赤成分の値です。
紅葉なので、赤成分が多いので明るくなっています。
一方、緑と青成分は暗くなっています。

この状態から色を作り出す処理が「補間:デモザイク」です。

補間が下手糞だと、ジャギーが発生したり、解像感が落ちたりします。
カメラメーカーの腕の見せ所です。
補間が行われて、初めて画像と言えるようなデータになります。

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コメント

虹色の旋律さん、

わかり易い説明、画像、ありがとうございました。
なるほどです。

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