・ペンタックス機で星の軌跡を撮る
冬になると空気が澄んで星が綺麗に見えます。
ペンタックスの一眼カメラで星の軌跡を綺麗に撮る設定を
書きます。
今回の記事に書いてある設定をすれば
取り敢えずある程度綺麗に撮れます。
あとは微調整を自分で行うことで
好みの色合いなどに近づけていけば良いと思います。
1、オート、補正機能は全てOFFにする。
星を撮る時はオートフォーカス、オートホワイトバランスなど
オートの機能は全てOFFにします。
その他、オフにするのを忘れがちな機能は以下です。
ハイライト補正
シャドー補正
ディストーション補正
倍率色収差補正
手ぶれ補正
自動水平補正
2、撮るときの手順(Kマウント)
カメラを三脚に取り付ける。
三脚は脚をちゃんと開き、ぐらつかないように。
クイックシューor雲台にしっかりと締め付けて取り付ける。
レンズマウント横のAF/MFレバーをMFにする。
長秒時NRをオフにする(できない機種もあります)。
ライブビューモードにする。
大体の機種ではLVというボタンがあります
この状態である程度ピントを遠景に合わせます(MFで)。
その状態で、空にある比較的明るい星が中心に来るように
カメラの向きを変えます。
infoボタンかOKボタンを押すと拡大表示ができます。
拡大表示の時に後ろダイアルを回すと×10まで拡大可能です。
ここでピントを微調整していきます。
これが難しい。
下の図のように、明るい星は軸上色収差で
ピント位置で色が変わります。
ジャスピンの時には、暗い星もうっすら見えてきます。
そこを見つけてください。
ノイズなどの影響でとても分かりにくいです。
ピント合わせが終わったら、構図を決めて試しに一枚撮影します。
RAWで撮影することをお勧めします。
構図は問題ないか、色合いは大丈夫か。
カメラ内RAW現像で最終仕上がりの設定を追い込んでおきます。
ISOは100-400の間くらいが良いと思います。
ここで露出とホワイトバランス、カスタムイメージを決めます。
露出は一緒に写したい被写体(スカイツリーなど)が白飛びしない程度にします。
ホワイトバランスは個人的に昼白色蛍光灯が天体写真では好きです。
シャッター速度と絞りの関係は
この記事を参考にして下さい。
設定を追い込んだら撮影開始。
RAWで撮影すると容量が多くなるため、私はJPEG撮影をしています。
K-3より前の機種ではメニューから入ります。
K-3以降ではドライブモードから入ります。
撮影間隔はシャッター速度+2秒が目明日です。
上の図では露光時間10秒の時です。
+2秒の意味は、撮影後の画像処理の時間を考慮した結果です。
あとはひたすら待ち続けます。
最低でも30分ほどは待たないと星が線になりません。
K-3 SIGMA10-20mmF3.5 8秒×120枚 F9.0
建物が明るいのでハーフNDを使用。
長くなったので、PCのソフトを使った合成と
Qマウントは次回書きます。
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