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2015年1月23日 (金)

・平行平面板は光学的に画質劣化する

平行平面板とはただのガラス板のようなものです。
デジタルカメラでは様々なところでこの平行平面板が使われています。

ローパスフィルター(IRカットフィルター)、
センサのカバーガラス、等など。

ただの素通しのガラス板のため、
反射(ゴーストの原因)や
透過率(光量低下の原因)を
考慮しなければ画質に影響無いように感じます。

カメラ内で用いられている平行平面板は
反射防止のARコートを施したり、
ちゃんと光路長を換算して光学設計されています。

平行平面板によって光路長が変わる様子
Heiko_1

カメラを使う上で
光学的な設計から省かれている平行平面板があります。
プロテクトフィルターです。

ところで、水族館の水槽は水圧に耐えるために
かなり分厚いアクリル板で作られています。
そのため、ちょっと角度をつけて写真を撮ろうとすると
全然うまく撮れません

つまり、斜めから光が入ってくる広角レンズほど影響が大きくなります。
広角レンズで撮影した画像で周辺部に行くほど、
平行平面板による収差が目立ちます。
Heiko_2
周辺部ではピント位置が若干ずれてしまいます(像面湾曲)。
また、光は色によって屈折率が違うので色収差も発生します。

入射角がきつくなるほど
反射防止コートの性能が下がります。
ゴーストが出やすくなってしまいます。
斜めから見た様子
Resize124978

PLフィルターはガラス2枚で構成されているため
厚みがあり、画質劣化が酷くなります。
超広角レンズでは角度依存の関係上
PLの効果が部分的にあまり出なかったり、
収差の影響が大きいのであまりお勧めできません。

使うならばガラス厚が薄いKenkoの
PRO1Dのスーパースリムが良いです。

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