・デジカメ20週年イベント
山田久美夫さんが主催する
デジカメ生誕20週年イベントに行ってきました。
各カメラメーカーの偉い方が来て
過去のデジカメの遷移を話すイベントです。
個人的に面白かったデジカメ初期の裏話
・富士フイルム
ケミカルの会社なのに、CCD(半導体)の工場を作ると言った時には
社内で猛反対された。
でも、作ったおかげで、今の富士のハニカムCCDや
X-Trans CMOSがある。
デジカメが市場に大きく広がるのは2000年と予想。
2010年と予想したメーカは軒並みやばくなった。
ハニカムCCDはサイコロの5の目のような画素配置。
人間の目は縦横方向の解像度は良いが、
斜めのものには鈍感。
(建物とかもほとんど縦横の被写体)
縦横を考えるとハニカムCCDは理にかなっている。
富士フイルムの製品発表会は技術者が技術説明を行うので
スゴイ長時間!
・オリンパス
フォーサーズのセンササイズを決めるのはとても時間がかかった。
将来を見据えてどのサイズが最適なのか…。
レンズの大きさもあるし…。
各社フォーサーズ規格に賛同して欲しかったが、
過去のレンズ資産持っているメーカはなかなかそうは行かない…。
・ソニー
画像というものに対する知見が無かった。
山田久美夫さんに「サイバーちょっと」とか皮肉が!
ストロボチャージするときに全電源をオフにするので
「波動砲」とか言われた。
(宇宙戦艦ヤマトは波動砲を打つ前のチャージで、
チャージに全エネルギーを集中する)
4色カラーフィルターのデジカメを作った。
(今はRGBの三色)
何故かと言うとsRGBで人間の目の特製を表すと、
赤の感度がマイナスになる波長がある。
その部分を正に反転した波長のフィルターをつけた(エメラルドフィルタ)
このカメラは今でも色再現はとても良い。
でも、色々検証したら、結局RGB三色でいいんじゃね?となった。
・カシオ
初めて一般市場にデジカメを出したメーカ
QV-10。
当初の企画はカメラ付きテレビ。
開発用のPCとつなげる穴があったので、
それを利用してパソコンに画像を入力するツールという考えに。
パソコンでみんなに見せたり、通信して他の人に画像を見せたり、
いわゆる「今のスマホ」でやりたかったことを目指していた。
ちなみに型番のQVのQはたまたま最後に余っていたアルファベット!
ちなみにカシオのEX-TR100という機種、
中国では神機になってて、一眼レフよりも高い!
でも売れている。
8万で日本で少数限定販売しようとしたら、中国バイヤーに全て買われた。
つづく
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カシオEX-TR100の話、面白いですね。フジのインスタントも同じでしたが、中国、東南アジアの若者は日本より元気、パワーがあるんでしょうね。(若者に限らず、中、老年もそうかも)
投稿: かんてつ | 2015年6月 7日 (日) 09時47分
中国は富裕層がスゴイですからね。
日本は若者にお金が回らないのでなかなか厳しいのかと思います。
投稿: 管理人 | 2015年6月 9日 (火) 21時04分