・撮像素子の動作モード
デジカメの撮像素子(CCDやCMOS)にも
いくつかの動作モードがあります。
パソコンで言う、スリープ状態とか、オーバークロック状態とか。
主に、写真撮影時に使う
全画素読み出し、
動画撮影時に使う読み出し、
省電力読み出し、
などなどです。
全画素読み出しは1200万画素のセンサなら
1200万の全ての画素(厳密にはもう少し多い)を読み出します。
動画の場合や省電力の場合は
全画素を読み出さないことが多いです。
どうするのかというと、
1/4のサイズや1/16のサイズの縮小で読み出したりします。
このセンサ内での縮小の方法に2種類があるのでそれを説明します。
1、画素加算
2、画素間引き
仮に、下の様な横16画素、縦8画素の
全128画素の撮像素子を考えてみます。
簡単のためにベイヤー配列は無いものとします。
1、画素加算
例えば垂直2画素加算だと
下の図の赤枠のように、
二つの画素をひとつとして加算平均で
小さな画像を出力します。
この方式だとノイズが平均化されるので
画質が良くなります。
2、画素間引き
例えば垂直1/2間引きだと
下の図のように、1列おきで
画像を出力します。
ニアレストネイバー法での縮小と同じ感じなので
ジャギーが目立つようになり、
画質劣化となります。
ユーザからしてみると画素加算のほうが
メリットが大きいのですが、
センサとしてどうにもそうはいかない場合もあるみたいです。
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