・逆がけのハーフNDとは
前回の記事で
ハーフNDの種類について記載しました。
今回はその中でも特殊な逆がけハーフNDです。
(リバースタイプ)
コレをうまく利用したいと思っている被写体が
六郷土手花火大会のような
ワイドスターマインです。
上の図のように、地上付近が猛烈に明るく、
上の方に行くに連れ、暗くなっていきます。
上部に上がる花火を数発入れて撮りたいのですが、
その間に露光し続けていると下側がすぐに白飛びしてしまいます。
上の図の撮影ではF20で13秒露光ですが、
すでに白飛びしていて
これ以上シャッター速度を伸ばすのは不可能です。
比較明合成の手法で救うこともできますが、
なんだかずるい感じがします。
光学的に解決したいというか…。
そこで、真ん中が一番暗く、だんだんと明るくなる
逆がけハーフNDが使えます。
しかしコレが異常に高い。
ヨドバシ価格で35000円ほど。
そこで今回は、ハードタイプと
ソフトタイプのハーフNDを組み合わせて
擬似的に逆かけハーフNDにしました。
二枚を互いに逆向きにして重ねる。
図で表すとこんな感じ。
上半分が逆がけな感じになります。
コレを用いて撮影した結果が以下の写真です。
(最初の画像と同じ花火)
白飛びせずに、上の花火も二発入れることが出来ました。
ただ、二枚平面板を入れると、
ゴーストなどがかなり発生するので
やはりできれば一枚にしたいところ。
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