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2015年9月19日 (土)

・ワイヤー入りガラス越しの撮影方法

夜景などをビルの窓越しに撮影する場合、
反射の影響が一番気になります。

反射による映り込みを防ぐ方法

に解決方法を書きました。

展望台のように整備された場所じゃない場合、
ガラスに防火用のワイヤーが入っていたりして
コレが厄介になることもあります。

Resize150690 ストライプ状にワイヤーが入っている。

コレを普通に写すと影となって写り込みます。
6

この影を消す方法で一番簡単な方法は
絞り開放で撮ることです。
Resize150698
手前にあるワイヤーはボケて目立たなくなります。
しかし、夜景では往々として絞り込みたい理由が幾つもあったりします。

・コマ収差を低減させたい。
・周辺光量落ちを減らしたい。
・光源に光芒を出したい。
・長秒にして車の軌跡を出したい。

NDを使ったり、クロスフィルターを使ったりして工夫することもできますが
今回は画像処理で工夫する方法を紹介します。

まず、絞って撮影します。
そのあと、なるべく平行にカメラを少しずらします。
Photo_2

こうやって撮影した二枚の画像
Resize150699

Resize150700
ワイヤーの影の位置がずれます。
この2つの画像の位置合わせをして、比較明合成をすれば
ワイヤーの影が消えるはず!

処理した結果!
Resize150692

ただし、ここに至るまで思わぬ罠が結構潜んでいました。
まず位置合わせ。
差の絶対値を取ると簡単にできます。
1
うまく重なりません。
レンズの歪曲収差などの影響でぴったり一致しません。
なので、消したい線の位置だけ重ねます。
そして合成用画像はそれ以外の部分は黒く塗りつぶします。
2
コレを比較明合成します。
3

微妙に線が残っている…。
撮影時の微妙な露出誤差か?
合成用画像のトーンカーブを微妙にいじって目立たないようにします。
4
はい消えました。
よくよく見ると、線がわかるかもしれませんが、
コレでほぼ目立たなくなったかと思います。

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