・ワイヤー入りガラス越しの撮影方法
夜景などをビルの窓越しに撮影する場合、
反射の影響が一番気になります。
反射による映り込みを防ぐ方法
に解決方法を書きました。
展望台のように整備された場所じゃない場合、
ガラスに防火用のワイヤーが入っていたりして
コレが厄介になることもあります。
この影を消す方法で一番簡単な方法は
絞り開放で撮ることです。
手前にあるワイヤーはボケて目立たなくなります。
しかし、夜景では往々として絞り込みたい理由が幾つもあったりします。
・コマ収差を低減させたい。
・周辺光量落ちを減らしたい。
・光源に光芒を出したい。
・長秒にして車の軌跡を出したい。
NDを使ったり、クロスフィルターを使ったりして工夫することもできますが
今回は画像処理で工夫する方法を紹介します。
まず、絞って撮影します。
そのあと、なるべく平行にカメラを少しずらします。
ワイヤーの影の位置がずれます。
この2つの画像の位置合わせをして、比較明合成をすれば
ワイヤーの影が消えるはず!
ただし、ここに至るまで思わぬ罠が結構潜んでいました。
まず位置合わせ。
差の絶対値を取ると簡単にできます。
うまく重なりません。
レンズの歪曲収差などの影響でぴったり一致しません。
なので、消したい線の位置だけ重ねます。
そして合成用画像はそれ以外の部分は黒く塗りつぶします。
コレを比較明合成します。
微妙に線が残っている…。
撮影時の微妙な露出誤差か?
合成用画像のトーンカーブを微妙にいじって目立たないようにします。
はい消えました。
よくよく見ると、線がわかるかもしれませんが、
コレでほぼ目立たなくなったかと思います。
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