・白熱球でもフリッカーは発生している
一般的に家庭用の電源は50Hzか60Hzの交流電源です。
そのため、光源に蛍光灯やLEDを用いると
点滅する現象(フリッカー)が発生します。
電球でフリッカーが発生しない理由は、
電球が電源に対して応答速度が遅いためです。
最近は減ってしまいましたが、電球の部屋の電気を消しても
すぐに真っ暗にはならずに、徐々に暗くなります。
真っ暗になるまで0.5秒くらいかかる感じがします。
そのため、電球は交流電源でも消灯すること無く
光り続けることができるのです。
蛍光灯とLEDのフリッカーの様子のグラフ
(注:実際はこんなに綺麗なsin波にはなりません)
完全に消灯することはなくても
明るさのゆらぎが微妙に生じます。
人間の目には認識できないし、
撮影する場合も普通は影響がありません。
しかし、電子シャッターの場合は影響があります。
撮像素子は多数のマイクロレンズと光電変換素子で
構成されています。
マイクロレンズは開口が非常に小さいので
微細な光量の変化の影響を受けます。
白熱灯でフリッカーが起こっている様子。
画像処理でわかりやすくしている。
電子シャッターで人工光源下で撮影する際はフリッカーが大敵です。
電子先幕シャッターならば問題ありません。
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