・星の写真をCGかの様にかっこ良く仕上げる方法
天体写真(星野写真、星景写真)が
最近のデジカメの高感度化によって簡単に撮れるようになってきました。
昔は高価なレンズや、赤道儀など必要でしたが、
今は一眼カメラと三脚さえあれば撮れてしまいます。
また、ちょっと本格的にやる際も
安価なポータブル赤道儀が発売されています。
気軽に星空を撮影できる星野写真撮影用のコンパクト赤道儀コンパクト赤道儀 nano.tracker(ナノ... |
ただし、天体写真は撮影して終わりではありません。
撮影した段階ではまだ手順の1/3程度です。
その後の画像処理がすべてを担っていると
言っても過言ではありません
本気のアマチュア天文家は撮影時に
通常露光、フラット画像、ダーク画像と、
最低三枚撮影します。
それを元に後で綺麗な写真を作っていきます。
今回は星景写真をCGのようにかっこ良く仕上げる
画像処理方法です。
ケンコー 58mm MC PROソフトンA |
その後の現像処理などをフォトショップで行うときのテクニック。
現像時にトーンカーブを微調整し、空の星を出来る限り
バックグラウンドから浮かせるようにします。
ホワイトバランスを青っぽく、彩度も高めにします。
コントラストも高め。
フォトショップを開き、コピーしたレイヤーを作成します。
空ではない部分は消しゴムツールで消します。
この空だけの画像を2レイヤー分作成。
色空間をLabに変換します。
この際、レイヤーの結合はしないように注意。
ひとつ目のレイヤーの輝度画像のLチャンネルに
ぼかし(ガウス)で強度をMaxにしてかけます。
また、色差信号のabチャンネルは(128,128,128)のグレーで塗りつぶします。
このレイヤーの階調を反転します。
レイヤーの合成方法をソフトライトにすることによって、
空の周辺光量落ちや輝度差を減らすことができます。
フラット補正に近い処理です。
もう一つのレイヤーは、色差信号のabチャンネルに
ぼかし(ガウス)の弱め(30px程度)をかけて
合成方法をソフトライトにします。
これによって空に深みが出ます。
色空間をLabからRGBに変換すれば完了。
この際はレイヤーを結合しても構いません。
上記の画処理を加えた結果
撮って出しだと、星が綺麗な空を撮ってきたものを見せても
あまり感動を与えられないかも知れません。
写真というものは、記録という要素もありますが
感動を与える要素もあります。
そのための処理を加えるのがダメということはありません。
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