・ローパスレスのカメラは天体には厳しいか
最近のデジタル一眼カメラはローパスレスの機種ばかりになっています。
解像感を上げるというのが目的ですが、
当然弊害も発生します。
一番発生するのが周期パターンに発生するモアレ。
天体撮影では周期パターンはないので、モアレは発生しませんが
偽色が発生します。
ローパスレスとローパスありでの比較記事
また、赤道儀で追尾する場合でも、
星が非常に小さい点光源だったりすると
変な色になる場合があります。
特に色温度に緑の領域が無いように、
緑色に輝く恒星は(基本)ありません。
ソフトフィルターを使って、星をぼかすと
このような現象が抑えられます。
ただし、非常に暗い星は見えなくなってしまいます。
ソフトフィルターを使った例
また、ペンタックスの一眼レフには
ローパスセレクターという機能が付いていて
擬似的にローパスの効果を作り出すことで
偽色を抑えることもできます。
上:ローパスレス
下:ローパスセレクター強
緑色になってしまっていた星が
ある程度正常な色になっていることが分かります。
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作例の写真を見る限りだとピントが合っていないように思えます。
PENTAX K-5 II sを利用し天体写真を撮影していますがピントが合っていないと緑色の星になってしまいます。
ピントが合っていると緑色になりません。
ちょっと気になったためにコメント致しました。
気になるようでしたらピントの追い込みを行って見ると見違えるような天体写真になるでしょう。
投稿: ポラリス | 2015年12月19日 (土) 11時31分
コメントありがとうございます。
作例で載せている画像はわかりやすいように等倍以上に拡大しているので
ピンボケのように感じるのでは、と思います。
また、K-5iiだとシャープネスが強い絵作りなので
比較するとしゃっきりしなく見えるかもしれません。
ピンボケだと、レンズによっては、確かに軸上の色収差によって緑に色付くことはあります。
投稿: 管理人 | 2015年12月19日 (土) 15時07分