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2016年1月14日 (木)

・絞ると軽減する収差、しない収差

カメラのレンズは一般的に
開放より数段絞った方が画質が上がるといわれています。
絞った時の方が入射光束が絞られて
収差の大きなレンズ周辺部を通らなくなるためです。
特に球面収差軸上色収差は顕著です。

下の2つの画像はF3.5で撮影したものと、F16で撮影したものです。

F3.5
Reseize152304
F16
Reseize152305

しかし、絞っても効果がない収差もあります。
倍率色収差は絞っても変化しません。
F3.5
F35_2
F16
F16

また、上記の写真ではわかりづらいですが、
像面湾曲歪曲収差も絞ることで改善はしません。
非点収差も改善しません。

ただし、コマ収差は改善するため
非点収差と区別がつかないような状態の時には
改善したかのように見える場合があります。

コマ収差F3.5
Koma35

コマ収差F16
Koma16

周辺光量落ちは二つの原因があります。
口径食コサイン4乗則

口径食起因の周辺光量落ちは絞ると改善しますが、
コサイン4乗則は絞っても改善しません。

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