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2016年2月27日 (土)

・二枚レンズによる色消しの限界

前回の記事
ダブレットによる色消しの仕組みを書きました。
今回は、その方法での限界を書きます。

正のレンズと負のレンズを合わせることで
軸上色収差を補正できます。
しかし、普通のガラスは、F線(486.1nm)より
紫外側の青い光は屈折率が大きく変わってしまいます。
下の図のように、青い波長の領域は十分に色消しができません。

8

またこの図だと赤い色も補正できないので、
両方が合わさります。
赤と青を合わせると、紫です。
パープルフリンジになります。
ピント位置がマイナスだと青緑の光が残っているので
グリーンのフリンジになります。

Reseize152575

拡大
Reseize152576
前側が紫のフリンジ、後ろ側が青緑のフリンジが出ている。

この色消しをガラスの種類や曲率を変えて
d線をピント位置として青と赤の光を無くすのは
非常に困難です。

分散を表すアッベ数は下のような式になっています。

Dabret_2

ndとかはd線での屈折率を表します。
式の要素を見てみると、
屈折率はF線(486nm)より赤外側しかありません。

つまりアッベ数と屈折率だけ見て
色収差を無くす最適な組み合わせを見つけても、
F線からC線までの間の光しか補正できません。
青い光は無視することになります。

これがダブレットでの限界です。

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