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2016年3月23日 (水)

・バルサム切れとは

カメラ趣味はお金がかかるので、
レンズを中古で買う方も多くいます。
また、現在は生産されていないオールドレンズを用いて
遊ぶという楽しみ方もあります。

この中古でレンズを買う際には注意が必要です。
特に現物の見れないヤフオクは。

中古カメラ屋さんでは丁寧にレンズの状態が記載されています。
「ホコリあり」「カビあり」「バルサム切れ」など。
バルサム切れ、バル切れ、と呼ばれるのは
レンズの接着剤が剥がれかけている物です。

レンズの接着剤とは貼り合わせレンズの
貼り合わせのための接着剤です。

Barusamu

二種類の特性の異なるガラスを用いることで
収差を補正することができます。
この際、貼り合わせをすると、偏心などの組み立て精度の
問題が発生しにくくなります。
また、空気層も光学特性を持つために
貼り合わせによってその影響を無視して計算ができます。
さらに、反射面が少なくなることにより、
ゴーストやフレアの発生を抑えることも可能です。

この貼り合わせに用いている接着剤が劣化して
レンズが曇ったりした状態がバルサム切れです。

バルサム切れは直すのが厄介な症状です。
接着しているレンズが両方ともガラスであれば
職人の手によって、貼りなおすことができます。

問題は、レンズがプラスチックモールドや複合非球面レンズのように
樹脂製の場合です。
樹脂製の接着剤と一体化してしまっていて
どうやっても直せないこともあります。

ジャンク品などで同じレンズを購入して交換するしか手がありません。

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