・レンズのフォーカシング方式
カメラのレンズはピント合わせをするときの
動きが何種類かあります。
虫めがねで、ピントをあわせる時のように
レンズ全体が繰り出す方式や、
外観は全く動かない方式があります。
レンズ全体が動く方式を
全群繰り出し方式といいます。
この方式の利点は、
被写体距離(ピント位置)によって
像性能が変わらないことです。
そのため、近くにピントを合わせた時も
遠くにピントを合わせた時も
最良の性能を出すことができます。
欠点は、レンズ全体を動かすため
動かすレンズが重く、
AFだと速度が出しにくいことです。
どんなにカメラ側の性能が良くなっても、
レンズが足を引っ張り、AFの速さに限界があります。
富士フイルムのXマウントは像性能を優先して
この全群繰り出し方式のレンズがほとんどです。
レンズの外側(見た目)が全く動かない方式を
インナーフォーカスと呼びます。
レンズの中にピント合わせ用の玉があり、
それを動かすことによってフォーカシングを実現しています。
この動かす玉を小さくすれば、
レンズを動かすモータの負荷も減り
AFが早くなります。
欠点としては、やはり全郡繰り出しに比べると
像性能が劣化します。
ただ、最新の設計ではそれらを抑えられるようしてあります。
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