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2016年4月12日 (火)

・CIPAによるISO感度の決め方

カメラではISO感度という露出を決める値があります。
フィルムではフィルムの種類によってISO感度が決まっていましたが
デジタルでは撮像素子で自由にISO感度を決めることができます。
ただし、あまりにも自由に決めてしまっては
各メーカーで統一されないので、
CIPA基準というものがあります。
CIPA:一般社団法人カメラ映像機器工業会

CIPA基準(PDFファイルです)

カメラ表記のISO感度が本当に正しいか確かめる方法。
スマホなんかだと実際はISO50なのに、
ISO100とごまかしている場合もあったりします。

用意するもの
・測定するカメラ
・反射式輝度計

・γ=0.45のグレイスケールチャート

・色温度5500Kのライトボックス(壺坂電気製など)
・三脚

1、輝度箱の前にグレースケールチャートを設置します。
Kidobako

2、グレーチャートの各パッチの輝度を
反射式輝度計で測定します。
一番薄いパッチが600cd位になるのが良いです。

3、ホワイトバランスを輝度箱にマニュアルで合わせます。

4、実効F値とシャッター速度を決めて
測定するISO感度に設定して撮影をします。
この際、グレースケールチャートの網点模様が見えないように
ピントを少し外しておきます。
また、周辺光量落ちの影響を受けないように、
チャート画像の中心付近に収まるように撮影します。

Gazo

絞りのあるレンズの場合、絞りは開放にします。
なぜならば、絞りを入れると、絞り誤差が生じる可能性があるからです。

絞り誤差の図

Apa

5、撮影画像をフォトショップなどで開き、
 輝度が118になるパッチを探す。

6、ぴったり118になるパッチは存在しないので
そこ前後のパッチの値を記録しておく。

7、ピッタリのところがないので、CIPA基準に従って(ページ16)
線形補間で求める。

例えば下の図のように求める
3

計算式はエクセルでやっておけば簡単にできます。
計算した結果がISO100と少しずれていても、
ここまでならOKという基準もあります。
5ページに書いてあります。

もしこの基準を満たしていないとしたら…
そのメーカのカメラは信用ならないかもしれません。

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