・CIPAによるISO感度の決め方
カメラではISO感度という露出を決める値があります。
フィルムではフィルムの種類によってISO感度が決まっていましたが
デジタルでは撮像素子で自由にISO感度を決めることができます。
ただし、あまりにも自由に決めてしまっては
各メーカーで統一されないので、
CIPA基準というものがあります。
CIPA:一般社団法人カメラ映像機器工業会
CIPA基準(PDFファイルです)
カメラ表記のISO感度が本当に正しいか確かめる方法。
スマホなんかだと実際はISO50なのに、
ISO100とごまかしている場合もあったりします。
用意するもの
・測定するカメラ
・反射式輝度計
【中古】【B】中古 ミノルタ スポットメ-タ-M ランク:B |
・γ=0.45のグレイスケールチャート
大日本印刷 ITEグレースケール2型(γ=0.45)【透過型】(4:3) ITE-GR2 |
・色温度5500Kのライトボックス(壺坂電気製など)
・三脚
1、輝度箱の前にグレースケールチャートを設置します。
2、グレーチャートの各パッチの輝度を
反射式輝度計で測定します。
一番薄いパッチが600cd位になるのが良いです。
3、ホワイトバランスを輝度箱にマニュアルで合わせます。
4、実効F値とシャッター速度を決めて
測定するISO感度に設定して撮影をします。
この際、グレースケールチャートの網点模様が見えないように
ピントを少し外しておきます。
また、周辺光量落ちの影響を受けないように、
チャート画像の中心付近に収まるように撮影します。
絞りのあるレンズの場合、絞りは開放にします。
なぜならば、絞りを入れると、絞り誤差が生じる可能性があるからです。
絞り誤差の図
5、撮影画像をフォトショップなどで開き、
輝度が118になるパッチを探す。
6、ぴったり118になるパッチは存在しないので
そこ前後のパッチの値を記録しておく。
7、ピッタリのところがないので、CIPA基準に従って(ページ16)
線形補間で求める。
計算式はエクセルでやっておけば簡単にできます。
計算した結果がISO100と少しずれていても、
ここまでならOKという基準もあります。
5ページに書いてあります。
もしこの基準を満たしていないとしたら…
そのメーカのカメラは信用ならないかもしれません。
« 六本木ヒルズと | トップページ | ・わに塚の桜と星 »
「写真講座」カテゴリの記事
- ・写真編集時の周辺環境について(2024.11.13)
- ・クアッドピクセルのさらに上をいくセンサー(2024.11.02)
- ・彗星を撮った時の設定2(2024.10.30)
- ・彗星を撮った時の設定(2024.10.05)
- ・面内ブレ(ブラー)を防ぐ(2024.09.12)
コメント